オープン価格、様子見の傾向、流通業者の値上げ徐々に踏み切るか

2005年02月01日

 ビール4社のビール・発泡酒のオープン価格化に伴い、流通業界で、メーカーの出し値に「コスト+利益」の考え方による販売価格の値上げに踏み切る卸、小売業者が徐々に散見されてきている。
 東京市場でも、今までのような価格競争があまりにも激しすぎて、流通業者が利益が出なかった状態からの脱却をしなければならない、との考えから値上げが必要とみている業者も多いとされ、7%~10%程度の値上げを志向しているようだ。
 しかし、いつ上げるかはタイミングを計っているようで、大手スーパーが上げれば実施を考えているが、もう少し様子見が続いている。
 小売値のアップが消費量の減少も懸念されてはいるが、メーカーも価格軸の競争から、商品の価値のアップ、付加価値と品質の向上、魅力ある商品の提供など、質の競争の展開に注力し、流通業者も機能、サービスの向上を図る努力を重ねていけば、需要への影響はさして心配はない、とみられる。