【宮城】宮城県産業技術総合センターは宮城県酒造組合と共同で、純米吟醸酒造りに適した酵母3種の開発に成功し、新酵母を用いた製品が2月下旬から県内各酒造メーカーから発売されると発表した。
(1)新規吟醸酒製造用宮城酵母の概要は“1”正式名称=宮城酵母MY-4008株、同4017株、同4021株“2”開発の目標=広く宮城県内において使用されている従来型吟醸酵母の吟醸酒用宮城酵母をベースに、より華やかな吟醸香を醸し出し、かつ宮城県の気候風土に適合した酵母の開発を目指す“3”新酵母の特長=親株の吟醸酒用宮城酵母よりもカプロン酸エチルを多く生成するものの、従来の同タイプ酵母に比べるとやや抑えた生成のものを選抜。4021株が最も高い香りとなり、次いで4017株、4008株は最も穏やかな香りとなっている。また、新酵母は親株に比べ発酵が若干ゆっくりしているものの従来の同タイプ酵母に比べると安定している--となっている。
(2)初年度の新規酵母使用見込み製造場数は15社程度。
(3)今後の展開としては新規酵母デビューを契機として、これまで以上に個性的かつ安定した品質の純米酒、純米吟醸造りへの技術的支援を進めていく。
また、宮城県酒造組合は新規吟醸酒製造用宮城酵母の愛称を募集している。詳しい内容は次のとおり。
▽応募方法=新酵母の愛称/氏名/郵便番号/住所/電話番号/職業/年齢/性別を明記の上、はがき(〒980-0011仙台市青葉区上杉2-3-1宮城県酒造組合「新酵母愛称募集係」宛)、FAX(022-222-3133)、Eメール(info@miyagisake.jp)で受付▽結果発表=平成23年2月中旬に酒造組合ホームページで結果を公表する▽賞金および副賞=採用となった人には同組合より賞金5万円と副賞として「宮城の純米酒」詰め合わせ(720mlびん12本セット)が贈られる。