【金沢】澁谷工業(大豆田本町、澁谷弘利社長)は、米国の中堅包装機械メーカーのホップマン社(バージニア州エルクウッド、ピーター・ホップマン会長、マーク・フラナガン社長)を100%の子会社とすることで、このほど両社は基本的に合意した。
澁谷工業製の「ペットボトル用無菌充填システム」は、今年初めにFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けて、米国内での販売拡大が期待されているが、同時にメンテナンス体制の強化が必須で、拠点となる機械メーカーのM&A(合弁・買収)を検討してきた。
ホップマン社は、医薬品、食品、日用品メーカーなどを顧客とする包装機械メーカー。主要製品はアンスクランブラ、キャップフィーダー、ラベル貼り機など。1955年設立。従業員約100人。売上高約15億円。工場はバージニア州エルクウッドおよびマディソンハイツ。
今回の基本合意内容は、ホップマン社の発行済株式の100%を互いに合意した価格で同社が譲り受け、7月中に正式契約、譲渡を行う予定。
ホップマン社が子会社となった以降、金沢で技術研修、無菌充填システムのメンテナンス要員の育成を計画。また、同社はホップマン社製品を販売し、新ホップマン社は充填機ほか同社製品の販売も検討している。