千代菊 民事再生終結

2007年04月23日

  【岐阜】千代菊(羽島市竹鼻町)は昨年7月岐阜地方裁判所に申請した民事再生が3月29日に終結したと発表した。

 スタッフサービスグループの酒蔵事業支援会社のインター・セラーズ(東京都千代田区・津端諭社長)が100%株主となり、蔵の経営管理や販売などをサポートする。また、申請前約13億円あった負債は3億円に減少、決算期は6月から3月に変更された。

 今後は「利益体質蔵」への変革を目指し、「組織改変」をはじめ「千代菊ブランドの再構築(製品の統廃合)」、「品質の良い酒づくり(消費者とのコミュニケーション重視と立地を活かした自然酒志向)」の活動と経費削減を通して、本年度は民事再生計画値の経常利益1722万円を目指す。

 インター・セラーズは非常勤役員派遣による経営支援や首都圏における販路拡大支援を行う。同社が支援する酒蔵は、住乃井酒造(新潟県長岡市)、富士高砂酒造(静岡県富士宮市)、太陽酒造(兵庫県明石市)に次いで4件目。

 新しい役員は次のとおり(敬称略)。▽代表取締役社長=坂倉吉則▽代表取締役副社長=岡本雅行(新任・非常勤)▽専務取締役=浅野祥也▽取締役=村瀬弘章、津端諭(新任・非常勤)、北山裕之(新任・非常勤)、瀬川勲(新任・非常勤)▽監査役=近藤一司(新任・非常勤)