【愛媛】梅錦山川(四国中央市金田町、山川浩一郎社長)は、昔ながらの兜釜式蒸留器で昭和49年に製造した30年長期貯蔵の粕取焼酎を製品化、3月29日から720ML税込み2万1000円で発売したと発表した。一般流通用「兜・粕取焼酎30年」と百貨店用「風酔花伝(ふうすいかでん)」の2種あり、計1000本の高級限定品。
同社は、昭和16年ごろ免許制以前から焼酎も製造していたが、兜釜式蒸留器を使った古式の蒸留方法は蒸気を通り良くするため酒粕に籾殻(もみがら)を混ぜたことから強い臭いで愛飲者が限定され、販売を中止していたという。焼酎ブームの平成16年ごろ山川社長が放置していたタンクをきき酒したところ、長期貯蔵で味の深みが増していたため半分残っていた量を製品化した。
アルコール34度で、酒粕の香りととろりとしたまろやかな味わい。同社は長期貯蔵で「今まで味わったことがない味に変身している」という。百貨店向けは、三越松山店や携帯サイトなどと提携して容器・ラベル・化粧箱などを企画した。
