10月の清酒・焼酎課税 ともに6%減

2018年12月03日

 日本酒造組合中央会がまとめた今年10月の清酒・焼酎の課税移出数量は、清酒が4万2694klとなり5・9%の減少、単式蒸留焼酎が3万6098klとなり6%の減少で、清酒、単式蒸留焼酎ともに前年実績を下回った。清酒は主産地全てで前年実績を下回り、単式蒸留焼酎ではすべての原料で前年実績を下回るなど、厳しい推移が続いている。(単式蒸留焼酎の数表は次号掲載)
 10月の清酒課税移出数量は、4万2694klとなり前年同月の4万5388klに比べて5・9%の減少となった。
 主産地の状況は、▽新潟県=3427klで9・5%減▽京都府=8762klで0・5%減▽兵庫県=1万1389klで6・8%減▽福島県=1044klで3・6%減▽秋田県=1542klで8%減▽広島県=875klで7・4%減――となり、10月についても主産地すべてで前年実績を下回った。
 タイプ別の課税移出数量は、▽吟醸酒=5714klで1%増(うち純米吟醸酒は3593klで横ばい)▽純米酒=5255klで6・8%減▽本醸造酒=3304klで12%減▽一般酒=2万8421klで6・3%減(うち生酒は2580klで4・7%増)――となり、タイプ別では、吟醸酒と生酒で前年を上回った。
 これにより1―10月累計の清酒課税移出数量は、36万1327klとなり前年同期の38万6131klに比べて6・4%減での推移となっている。タイプ別の課税移出数量は、▽吟醸酒=4万9343klで1・4%減(うち純米吟醸酒は3万3484klで0・4%増)▽純米酒=4万7493klで4%減▽本醸造酒=2万6890klで11・1%減▽一般酒=23万3019klで7・7%減(うち生酒は2万9068klで3・6%減)――となり、純米吟醸酒のみ前年を上回って推移している。
 また、単式蒸留焼酎の10月単月の課税出荷数量は、3万6098klとなり前年同月の3万8407klに比べて6%の減少となった。
 主産地の10月単月課税移出数量は、▽福岡県=3899klで0・8%減▽佐賀県=353klで2%増▽長崎県=229klで9・8%減▽熊本県=1115klで16・9%減▽大分県=7698klで1・9%減▽鹿児島県=8785klで3・9%減▽宮崎県=1万805klで9・8%減▽沖縄県=1716klで7・7%減――となり、佐賀県のみ前年を上回った。
 原料別の課税出荷数量は、▽さつまいも=1万6620klで7・8%減▽米=3109klで7・9%減▽麦=1万4707klで3・5%減▽そば=544klで13・3%減▽酒かす=44klで6・3%減▽その他=1074klで1・5%減――となり、すべての原料で前年実績を下回った。