幕張メッセで「日本の食品輸出EXPO」開催

2017年10月25日

 【千葉】日本の食品・飲料メーカーなどが海外のバイヤーに商材を発信する展示会「日本の食品輸出EXPO」が10月11日~13日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催された。食品メーカー300社が出展し、70の国と地域から約1500人超のバイヤーが来場した。

 同展示会はリードオフジャパンが主催し、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が共催している。主な出展社と出展内容は次のとおり。

 <伊藤忠食品>
 海外向けPB開発提案を行った。
 同社の特長として▽仕入先4000社から最適なメーカーを提案▽全カテゴリー・全温度帯に対応可能▽希望ロットに合わせてメーカーを選定▽安全安心の品質チェック――を掲げ、飲料、酒類、調味料、菓子の提案を行った。
 同社関係者によると「色々な国から訪れた人に相談を受ける。欧米人からは調味料や酒類の相談、アジア系の人からはお菓子への注目が集まっている」と述べた。

 <国分グループ本社>
 食品の現地卸などを紹介する輸出相談コーナーを展開した。
 同コーナーでは輸出ノウハウを持っていない企業に対する手助け施策や、既存のハードを利用しながら商流物流供給を行う提案を行った。
 同社は世界52カ国で物流展開しており、海外に対して100年以上前から取り組みを行っている強みを生かして提案を行う。同社関係者は「アジア系の来場者が目立つ。現地日本食レストラン向けの調味料に対する相談多い」と来場者の特長を語った。

 <日本酒類販売>
 北海道から九州までの酒蔵10社、クラフトビール2社、リキュール2社が出展し、当社の幅広い酒類の品ぞろえのPRを行った。
 中でも蒸留酒コーナーでは日本のウイスキーに加え、長期熟成の本格焼酎も展開。蒸留した日本酒をベースとした「ジャパニーズ・ジン」も展開した。
 ブースにはアジア系を中心にイスラエルやトルコからも訪れる人がいるなど、全世界の人々へ日本の酒を発信した。

 <花山>
 地酒専門卸として日本酒を海外バイヤーに紹介した。
 中でも、冷酒専用の「PASSION-15 RURIBOTTLE」を前面に展開した。同商品は150mlの小容量びんで、海外バイヤーからも「レストランで提供するのに丁度いい」と注目を集めた。
 ほかにも、同社オリジナルの冷酒グラスや、サミットの乾杯酒で注目された銘柄なども展開し、海外に対して日本酒を存分にPRした。
 同社の花山千金社長は「海外に向けての取り組みは当社として初となる。まずはお披露目の場としてどのような反応があるか見てみたい。海外へ日本酒を輸出する際は当社と理念を共有できる企業、管理がしっかりしたところと取り引きしたい」と語った。