キリンビールとキリンビバ 大阪府と5項目で包括連携協定を締結

2017年04月26日

 【大阪】キリンビールとキリンビバレッジと大阪府は4月19日、「地域活性化」「健康」「府政のPR」「福祉・子育て」「防災・安全」など5項目において連携と協働に関する包括連携協定を締結した。

 同協定は、地域創生を通じて個性豊かで魅力ある地域社会の実現などに向けた取り組みが進む中、キリンビール、キリンビバレッジと府が連携・協働した活動をより一層深化させることを目的に締結するもので、3者はこの協定により、地域の活性化および府民サービスの向上を図っていく。

 同日、大阪府庁本館で包括連携協定締結式を開催し、大阪府の松井一郎知事、キリンビールの竹内博史近畿圏統括本部執行役員近畿圏統括本部長、キリンビバレッジの大谷美治近畿圏地区本部常務執行役員近畿圏地区本部長らが出席した。

 あいさつの中で松井知事は、「このたび両社とともに、地域活性化と府民サービス向上に向けた包括連携協定を締結した。両社ともネームバリューが大きな企業でもあるので、今後万博の誘致を含め、さまざまな面で期待している」と語った。

 また竹内本部長は、「地元にもっと貢献したいとの思いで企業活動に取り組んでおり、昨年の『47都道府県の一番搾り』も地域貢献の1つといえる。今年大阪では『大阪に乾杯』を展開し、大阪のさまざまな食『大阪産(もん)』とコラボして盛り上げたい」と地域活性化を強調した。

 大谷本部長は、「清涼飲料メーカーとして、幅広い年齢層に向けた取り組みを行いたい。5月に新発売する『生茶デカフェ』を通じ、子育て支援を行うなど、さまざまな形で役立ちたい」と商品を通じた取り組みなどを示した。

 続いて3者による協定書の署名を行った。

 【連携による今後の主な取り組み】
 (1)大阪産(もん)と「一番搾り・大阪に乾杯」の連携(地域活性化)=コラボポスターを作成し、キリンビールの取引先(スーパーやCVS、飲食店、合計約1万店舗)において大阪産をPRする。また取引先と連携して、大阪産フェアを開催するなど、大阪産の消費拡大を図る。

 (2)府を訪れる観光客の満足度向上のための取り組みの推進(地域活性化)=観光客の満足度向上を図るため、キリンビール・キリンビバレッジの取引先(飲食店)や自動販売機(約1万台)への「大阪観光ロゴステッカー(大阪観光局)」の貼付に協力する。

 (3)女性が健康で働き続けるための環境づくりの推進(健康)=府が主催する女性支援セミナーへの講師派遣や、ピンクリボン運動への参画を通じて、女性が健康で働き続けるための環境づくりを推進する。

 (4)ネットワークを活用した府政のPR(府政のPR)=キリンビバレッジの自動販売機のラッピング、デジタルサイネージの活用や、大阪府広報担当副知事「もずやん」の参加型キャンペーンの実施などにより、府政のPRを行う。

 (5)子供たちのための取り組み推進(福祉・子育て)=大阪いずみ市民生協等と連携し、府内で生まれた赤ちゃんやその家庭向けにプレゼントを届ける。また、子供たちにスポーツの楽しさを伝え、心の豊かさを育むため、「子供サッカー教室」を開催する。