国税庁 国内外へ酒類の地理的表示PR

2017年03月27日

 国税庁はホームページ内の「酒類の地理的表示」ページについて更新し、「お酒の地理的表示を知っていますか?」(日本語版、英語版)のパンフレットを掲載するとともに、「酒類の地理的表示活用の手引き」のパンフレットを掲載した。さらに同ページの英語ページを開設した。

 「お酒の地理的表示知っていますか?」では、酒類の地理的表示とは、から始まり、地理的表示の仕組み、国内の指定状況などを解説している。

 その中で地理的表示「日本酒」は、「日本酒は貴重なお米から製造される特別な飲み物として古来より冠婚葬祭や年中行事の際に飲まれる習慣があり、日本の伝統的なお酒として、私たちの生活や文化に深く根付いている。このことを踏まえ国税庁は平成27年12月に日本の地理的表示として日本酒を指定した」と説明。そのうえで、①外国産のお米を使用した清酒や、日本以外で製造された清酒が国内市場に流入しても「日本酒」とは表示できないため区別が容易②海外に対して日本酒が高品質で信頼できる日本のお酒であることをアピールできる③海外でも地理的表示「日本酒」が保護されるよう国際交渉を通じて各国に働きかけることで、日本酒と日本以外で製造された清酒との差別化が可能になり、日本酒ブランドの価値向上を図ることができる――とし、地理的表示「日本酒」の指定は、「日本酒の国内での需要振興や海外への輸出促進に大きく貢献する」としている。

 また、経済産業省の事業で国内外の消費者向けに日本産酒類の情報発信WEBサイトとして開設した「sakefan World」(国税庁後援)へも「お酒の地理的表示を知っていますか?」の動画を日本語版と英語版で掲載するなど、さまざまなメディアを通じてお酒の地理的表示の認知度を高めていきたい考え。