平成27BY全国清酒課税移出数量

2016年08月08日

 日本酒造組合中央会が発表した平成27酒造年度(BY、平成27年7月~平成28年6月)の全国清酒課税移出数量は54万8714klで、前年に比べ1・2%の減少となった。主産地の前年比は▽新潟県=1・6%減▽京都府=0・4%減▽兵庫県=1・2%減▽福島県=0・8%増▽秋田県=1・5%減▽広島県=3・5%減――となり、福島県のみ前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=6万4868klで10%増(うち純米吟醸酒=3万9540klで15・5%増)▽純米酒=6万3783klで6・1%増▽本醸造酒=4万8247klで4・7%減▽一般酒=37万1817klで3・7%減(うち生酒は3万9738klで2・9%増)――で、タイプ別では吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒で前年を上回った。

 なお6月単月の清酒の出荷数量と前年比は、全体で3万7531klで、前年同月に比べ1%の増加となった。

 タイプ別では▽吟醸酒=5297klで9・2%増(うち純米吟醸酒=3313klで16%増)▽純米酒=4552klで5・2%増▽本醸造酒=3005klで4・6%減▽一般酒=2万4677klで0・7%減(うち生酒=3110klで3・4%増)――となり、吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、生酒で前年をクリアした。

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なお6月の輸出免税数量は1374klで、前年同月の1393klに比べ1・4%の減少となった。また、平成27BYの輸出免税数量は1万6203klで前年同期に比べて6・6%の増加となった。

 また同中央会が発表した平成27BYの単式蒸留焼酎課税移出数量は46万2200klで、前年同期の46万1659klに比べ0・1%の微増となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=4万4148klで0・9%増▽佐賀県=3696klで7・9%増▽長崎県=3207klで2・1%増▽熊本県=1万6406klで0・5%減▽大分県=9万7122klで0・6%減▽鹿児島県=12万297klで2%減▽宮崎県=13万5141klで4・3%増▽沖縄県(泡盛)=2万2714klで2・2%減――の状況で、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県で前年を下回った。

 原料別では▽さつまいも=20万8413klで0・9%増▽米=4万1737klで1・4%減▽麦=18万9148klで0・8%減▽そば=9835klで3%増▽酒かす=551klで3・7%増▽その他=1万2516klで3・5%増――の状況で、米、麦で前年を下回った。

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 なお6月単月の本格焼酎の出荷量は3万6603klとなり、前年の3万6514klに比べ0・2%の増加となった。

 6月の原料別出荷量は▽さつまいも=1万5770klで1・9%増▽米=3490klで1・8%増▽麦=1万5475klで1・8%減▽そば=775klで4・6%減▽酒かす57klで11・1%減▽その他=1035klで6・3%増――となり、さつまいも、米、その他の原料で前年を上回った。

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 6月の輸出免税数量は54klで、前年同月の73klに比べ26・8%の大幅減少となった。平成27BYでは741klで4・5%の減少となっている。