平成27FYの全酒類の課税移出数量

2016年06月24日

 国税庁がまとめた平成27FYの全酒類の課税移出数量は、883万6722klで前年同期に比べて1・6%の増加となった。果実酒やウイスキーが引き続き好調に推移したほか、単式蒸留焼酎やビールが増加。また、清酒も減少したものの前年をわずかに下回る0・1%の減少で着地したことがプラスの要因につながった。

 国税庁が発表した平成27FY(平成27年4月~平成28年3月)の酒類課税出荷数量によると、平成27FYの全酒類課税出荷は、883万6722klで前年の869万7657klに比べて1・6%の増加となった。

 主な種類の平成27FYの課税出荷は、▽清酒=55万4030klで前年の55万4862klに比べて0・1%の微減▽連続式蒸留焼酎=39万9693klで前年の40万4968klに比べて1・3%減▽単式蒸留焼酎=48万5539klで前年の47万6969klに比べて1・8%増▽ビール=276万4483klで前年の271万3718klに比べて1・9%増▽果実酒=37万8971klで前年の36万9284klに比べて2・6%増▽ウイスキー=14万2155klで前年の12万1523klに比べて17%の著増▽発泡酒=76万7180klで前年の78万2641klに比べて2%減▽その他の醸造酒=52万308klで前年の54万8575klに比べて5・2%減▽スピリッツ等=50万346klで前年の44万4198klに比べて12・6%増▽リキュール=216万5698klで前年の212万3810klに比べて2%増――となり、単式蒸留焼酎、ビール、果実酒、ウイスキーなどが堅調に推移。また前年を下回ったものの清酒が0・1%の微減にまで戻したことも全体の数字が上回ることにつながった。

 一方、3月単月の主な種類の課税出荷は、▽清酒=5万538klで前年の4万9943klに比べて1・2%増▽連続式蒸留焼酎=3万7702klで前年の3万7113klに比べて1・6%増▽単式蒸留焼酎=4万5694klで前年の4万2350klに比べて7・9%増▽ビール=22万3896klで前年の21万5704klに比べて3・8%増▽果実酒=2万9126klで前年の3万461klに比べて4・4%減▽ウイスキー=1万4312klで前年の1万2680klに比べて12・9%増▽発泡酒=6万3219klで前年の6万9472klに比べて9%減▽その他の醸造酒=4万2410klで前年の4万7300klに比べて10・3%減▽スピリッツ等=5万370klで前年の3万8537klに比べて30・7%増▽リキュール=18万1409klで前年の17万6239klに比べて2・9%増――となり、清酒で前年を上回ったほか、単式蒸留焼酎、ビール、ウイスキー、スピリッツ等が前年を上回って着地。一方で果実酒、発泡酒、その他の醸造酒が減少となった。