香川県小売 新年祝賀会>2016

2016年02月02日

 【香川】香川県小売酒販組合・香川県業務用部会・高松業務用部会の3団体共催による平成28年「新年祝賀会」が1月21日、高松市兵庫町の飲食店、天勝本店で華やかに開かれた。会員の「小売組合員」をはじめメーカー、卸、行政の関係者ら約50人が一堂に集まり、新年の発展に向けて祝杯を交わした。

 「香川県小売酒販組合」(香川県酒販協同組合)は、県下6つの「単位組合」が1つに統合して今年1月1日に発足した。
 「小売組合」の場合、卸組合などと違って加入率が地区の半分を割り込むため組織的な「統合」が困難。このため中核の「高松小売酒販組合」が管轄地区を拡大し、昨年9月18日に一斉解散した5組合の組合員を法的に吸収できる手法をとった。
 この日「新年祝賀会」に先がけて役員会を開き、2月24日に「総代会」(サンメッセ香川)と県連の総会も予定。単位組合の事務局は坂出、丸亀、観音寺も1月末に業務を終えるという。

 こうした「香川県小売酒販組合」の展望について、宮川義光理事長や香川県卸酒販組合の山下俊太氏があいさつで祈願。「サッポロビール」の山下賢一氏による盛大な乾杯で祝宴に入り、参加者らはお互いに情報交換しながら今年1年の健闘を誓いあった。

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 【宮川理事長あいさつ(要旨)】

 「今回、小売の県下単位組合1本化は、全国初で注目された。プレッシャーもかかったが、愛媛、高知をはじめ各地の小売組合が香川県のようにやりたいと言っている」

 「全国の小売組合は大変だが、行政の力で何とかこぎつけた。NHK連ドラ『あさが来た』になぞらえて言えば夜明けが来た感じだ。酒協は野崎和繁理事長が頑張ってくれ、今後も皆さんのご協力やご意見を頂きたい」

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 【卸/山下氏】

 ▽昨年は大村、梶田お2人のノーベル賞受賞やラグビーが注目を集め、経済はアベノミクス効果の円安と株高で輸出やインバウンドが好調。香川県の観光協会も昨年は3年前の2012年に比べて外国人の宿泊客が3倍になったと言う。

 ▽今年3月からは瀬戸内国際芸術祭も始まることで期待されるが、酒類業界はまだインバウンドの効果を感じない。むしろ飲酒問題や若者のアルコール離れ、少子高齢化で年々厳しいため、卸も取り組んでいきたい。

 ▽丙申(ひのえさる)は革命の年だが、努力が実る年とも言われる。香川県は小売6組合が1つになり、今年はその努力が実る。卸は小売の方々を精一杯応援し、新年が元気になるよう全員で頑張りたい。

 【サッポロビール/山下氏】

 「昨秋、高松に赴任した。微力だが、香川の酒類業界のために益々の発展を願いたい」