キリンが47都道府県の一番搾り発売

2015年10月15日

 【東京】キリンビールは日本全国47都道府県ごとに味の違いや個性が楽しめる「47都道府県の一番搾り」を2016年の春から夏にかけて順次発売すると発表した。

 今年5月に発売した全国9工場ごとに味が異なる「一番搾り“地元うまれシリーズ”」は、当初予定の約3倍を販売するなど好評で、12月1日からは第2弾を発売。9月末までの受注状況は当初予定を上回るという。こうした好評を受け、2016年春から夏にかけて47都道府県で味や個性が異なる商品の発売にいたった。

 新商品は「地元の誇りを、おいしさに変えて」をスローガンに、同社の全国9工場の醸造長や全国の支社長らが、地域の食・文化・情報などに精通している消費者らとともに、地域の魅力を発掘しながら造りだすという。

 10月5日に開いた記者会見で布施孝之社長は、「“地元うまれシリーズ”の発売後、『一番搾り』本体も1―9月累計で4%増と好調に推移している。消費者からもポジティブな意見が多く、ニーズに貢献できたと思っている。ビール業界は消耗戦の戦いが続いているが、われわれはそうした戦いからステージを変えていく。『キリンビール』が一番地域の消費者を考える会社だということを伝えていくことで、シェアアップを目指していきたい」と話した。

 価格などの商品スペックは今後、各地で決定し、地域ごとに異なることになるという。