FOOMAJAPAN

2014年06月24日

【東京】アジア最大級の食の技術の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2014」が6月10日から13日の4日間、港区の東京ビッグサイトで開催された。

 今回は668社が出展し、4日間で延べ9万2000人が来場した。

 主な業界関係の出展社は次の通り。

 サタケ
 多用途ベルト式光選別機「BELTUZA」など原料選別機を展示。「形状選別」機能を搭載しており、形状不良品の選別除去も行える。それに加え、同社独自の自動検量線作成システム「3S」を導入することで、原料にあわせた選別検量線を簡単に作成することができる。ほかにもシュート式光選別機などの展示も行い、実際に機械を動かしながら紹介した。

 西華産業
 加熱殺菌・滅菌行程の温度計測ができる「超小型記憶式温度・圧力・湿度測定システム」や、レトルトパックなどの殺菌装置「小型高温高圧調理殺菌装置」、液体の殺菌を行う「超高温瞬間殺菌装置UHTシステム」などの展示を行った。なかでも、ミニブルワリー向けの製造ラインに適したオールインワンの充填設備が注目を集めていた。

 第一工業
 酒類・食品など幅広い使い方ができる冷水機「ファーストチラーキングF」を前面に展開。特長としては①従来品と異なり、熱交換器の分解が可能で、目視で洗浄状況が確認できる②薬品洗浄後のブラシ洗浄で効果的な洗浄が可能――など新たな機能を加え、より安全性の高い装置となった。同社は「ISO22000取得企業などの食品安全へのこだわりに寄与できると考えている」と同機について述べた。

 塚本鑛吉商店
 酒造だけでなく食品などにも使用できる「自動ラベラー」シリーズなどの展示を行った。同社は「コストダウンを図り価格メリットを前面に押し出して機器開発を行っている」とした上で、「今回は例年以上に引き合いが多い。飲料業界、食品業界など普段つながりがない職種との接点ができるいい機会となっている」と同展示会について述べた。

 東洋テクノ
 ラベルの有無、賞味期限、ラベルずれの確認を行える「ラベル検査装置」を展示。通常、カメラを3~4台設置して全方向から撮影する必要があるが、同機は商品自体を回転させることで、カメラ台数を1台に抑えているため、大幅なコストカットを実現した。既存のラインに手軽に導入できる設置の簡便さも魅力となっている。

 フジワラテクノアート
 「珪藻土濾過装置サニフィルター」を前面に展示した。同機の特長として①精密金属フィルターで高いサニタリー性を実現②製品ロスの少ない設計③高い濾過品質と再現性④簡単設定で自動運転――となっており、一般食品、飲料、醸造、医薬品など幅広い用途で使用できる。

 村上商店 
 「簡易リンサー」や充填機「びん太」、「有料試飲機・100円銘酒蔵MG―6N」を展示した。なかでも「銘酒蔵」は6種の瓶が回転するディスプレイが目立ち、足を止める人が多かった。同社は「『銘酒蔵』は都内の料飲店などからの問い合わせも多い」と好調をPRした。