日本酒造組合中央会 辰馬会長を三選

2008年06月13日

 日本酒造組合中央会は6月5日、東京日比谷の東京会館で「第55回通常総会」を開催した。総会では民族の酒「國酒」にふさわしい酒として、日本酒、本格焼酎・泡盛が永続的に発展しえるよう“酒税制度の全般的見直しを求める決議”と現行の「中小酒造業者に対する時限的な税負担調整措置の恒久化」を強く訴求する決議を満場一致で採択した。また、役員の任期満了に伴う改選の結果、辰馬章夫会長を三選し福光松太郎氏(石川県)を副会長に選任した。

 第55回通常総会は辰馬章夫中央会会長のあいさつ(3面掲載)に次いで永年勤続者表彰、額賀財務大臣、若林農林水産大臣、酒類業中央8団体連絡協議会幹事組合の全国小売酒販組合中央会・四十万会長の来賓祝辞が行われた。

 その後、辰馬会長を議長に推して議案審議に入り、平成19年度事業報告、平成19年度決算報告をいずれも承認した。

 中央会提出案件では第55回通常総会決議“酒税制度の全般的見直しに関する決議(案)”を上程し、宮下制度・社会対応委員長が提案理由を説明の後、満場一致で決議した。次いで、明年の第56回通常総会を沖縄県で開催することを決定し、佐久本沖縄県酒造組合連合会会長が「通常総会を沖縄で開催することは戦前、戦後を通じて初めてで、歴史的なこと。心からお待ちしている」と歓迎のあいさつを行った。

 役員改選は選考委員による理事・監事の選出の後、新理事会の互選の結果、辰馬章夫会長を三選。副会長は酒井佑、太田譲二、本坊喜一郎、淺見敏彦の4氏が再任。大沼保義氏は退任し、福光松太郎氏が新副会長に選任された。詳しい正副会長および委員長は次のとおり。

 ▽会長=辰馬章夫(兵庫)▽副会長=酒井佑(山口)、太田譲二(京都)、福光松太郎(石川・新任)、本坊喜一郎(鹿児島)、淺見敏彦(常勤)▽組織運営委員長=篠原成行(愛媛・新任)▽制度等委員長=森永和男(福岡・新任)▽需要開発委員長=佐浦弘一(宮城・新任)▽清酒技術委員長=土井清愰(静岡・新任)▽海外戦略委員長=増田泉彦(京都・新任)▽日本酒で乾杯推進会議運営委員長=西村隆治(兵庫)▽焼酎事業委員長=本坊喜一郎(鹿児島)