令和4酒造年度全国新酒鑑評会 218点が金賞に輝く

2023年05月29日

 独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会は5月24日、令和4酒造年度「全国新酒鑑評会」の審査結果を公表した。同酒造年度は全国から818点(昨年826点)の出品があり、入賞酒394点(昨年405点)を選出。うち218点(昨年205点)を金賞として選んだ。

 「全国新酒鑑評会」は、令和4酒造年度に製造された清酒を全国的に調査研究することで、製造技術と酒質の現状および動向を明らかにし、清酒の品質および製造技術の向上に資するとともに、国民の清酒に対する認識を高めることを目的に実施されている。全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会で、製造技術と品質の向上に大きく貢献している鑑評会として知られている。

 今年の「全国新酒鑑評会」には、全国各地の蔵元から昨年より8点少ない818点が出品された。審査は、予審が4月19日から21日までの期間で、決審は5月10日から11日まで広島県東広島市にある酒類総合研究所で実施された。

 入賞数(カッコ内は昨年の入賞数)が多い都道府県は次のとおり。

 ▽新潟県=31点(26点)▽長野県=31点(27点)▽福島県=28点(32点)▽山形県=27点(21点)▽兵庫県=25点(19点)▽秋田県=18点(19点)▽京都府=16点(11点。

 また、金賞受賞数(カッコ内は昨年の金賞数)が多い都道府県は次のとおり。

 ▽山形県=20点(11点)▽兵庫県=19点(13点)▽長野県=16点(12点)▽新潟県=15点(12点)▽福島県=14点(17点)▽秋田県=11点(13点)▽京都府=10点(7点。

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 なお。3年ぶりの開催となる「製造技術研究会」は、5月31日、6月1日の2日間、完全入れ替え制で東広島市運動公園体育館で実施される。

 感染拡大防止の一環として各回500人の人数制限を実施。当初、1出品あたりの入場券は1枚として事前販売していたが、今年も枚数制限は廃止された。参加は、①酒類製造関係者②酒造技術指導機関関係者③学識経験者④報道関係者⑤その他、研究所理事長または中央会会長が認めた者――に限られる。

 なお、「全国新酒鑑評会」の共催団体である日本酒造組合中央会は、6月16日・17日の2日間、東京・池袋サンシャインシティで「日本酒フェア2023」を開催する。