20歳未満飲酒防止等キャンペ 博多駅前で実施

2023年04月18日

 【福岡】4月7日、福岡市のJR博多駅博多口・筑紫口周辺で4年ぶり、大々的に『20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅街頭キャンペーン』が実施された。博多税務署管内酒類業懇話会(石蔵利正会長、事務局・博多小売酒販組合=福岡市博多区)が主催するもので、福岡県小売酒販組合連合会が協賛。参加総勢は、同日始業式を終えた地元2校の高校生約40人を含む約160人に上った。

 心身へのリスクが大きな20歳未満の飲酒、悲惨な結果を招く飲酒運転を許さない気運を社会全体で高めていく契機とし「明るい飲酒環境の醸成」につなげる。「社会の安心安全に寄与することを目的とする」酒類業団・業者自ら社会的責務を果たす活動の一環だ。

 同日14時、博多駅前広場に参加13団体=▽博多税務署管内酒類業懇話会▽福岡県小売酒販組合連合会▽一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会▽九州北部卸酒販組合▽福岡国税局▽博多税務署▽福岡県警察本部▽博多警察署▽福岡県「青少年育成課」▽教育庁「高校教育課」▽博多区役所「企画振興課」▽精華女子高等学校▽博多女子高等学校=の関係者が参集。開会セレモニーがあった。

 懇話会石蔵会長は「当会は博多税務署管内の酒類業者で構成する、製造・卸・小売業者の団体で日夜、企業の社会的責任を果たし、業界の健全な発展を祈念し活動している」とあらためてキャンペーンの意義を強調した。

 精華女子高等学校の生徒会長、綾部久美子さんが20歳未満代表として宣誓した。「私たちは20歳未満の者がお酒を飲んではいけないという社会のルールを守ります。また本日4月7日は、WHOの機関が定める世界保健デーです。お酒が20歳未満である私たちの健康にも害を及ぼすものであるということを自覚し、たとえ親しい人からお酒を勧められても、自分自身の健康を守るため二十歳になるまでは絶対に飲まないことを誓います」「お酒を飲んで運転することは重大な犯罪であり、大きな事故につながる危険な行為です。飲酒運転による交通事故は年々減少していますが、いまだに悲惨な交通事故は後を絶ちません。飲酒運転をしないことはもちろんですが、周囲の人が飲酒運転をやめさせることが大切だと思います。皆で協力して飲酒運転の無い社会をつくりましょう」。

 当日配布などのために用意されたのは、20歳未満の者にはお酒は売りません・飲酒運転は絶対ダメですとの啓発メッセージ入り除菌ウェットティッシュ9000個。

 実施場所は、JR乗降客や隣接する大型商業施設での買い物・飲食客であふれ、訪日外国人も多いスペース。酒類業生販三層の事業者や女子高生らが啓発の声掛けをしながら手渡した。呼びかけに笑顔で応じる人も多く、活動の主旨に賛同し応援の声もあった。博多交通安全協会マスコット「安全チュウ太くん」と福岡県警察のシンボルマスコット「ふっけい君」も加わり、キャンペーンを盛り上げた。