日本酒造組合中央会 2月の課税移出数量

2023年04月18日

 日本酒造組合中央会がまとめた今年2月の清酒、単式蒸留焼酎の課税移出数量によると、清酒は合計で3万1474㎘となり前年同月比3・6%の増加。単式蒸留焼酎は3万3047㎘となり前年同月比14・7%の増加となり、清酒、単式蒸留焼酎ともに前年同月の実績を上回った。

 清酒主産地の2月の課税移出数量は、▽新潟県=2163㎘で6・3%増▽京都府=5746㎘で5・4%減▽兵庫県=9149㎘で3・6%増▽福島県=674㎘で10・9%増▽秋田県=1173㎘で3・8%増▽広島県=547㎘で3・4%増――となった。主産地では京都府のみ下回ったが、全国ベースでは、41道府県で前年同月の実績を上回った。

 タイプ別の課税移出数量は、▽吟醸酒=4503㎘で10・9%増(うち純米吟醸酒は3372㎘で13・4%増)▽純米酒=4221㎘で8・1%増▽本醸造酒=1644㎘で17%増▽一般酒=2万1106㎘で0・5%増(生酒は3098㎘で5・3%増)――となり、すべてのタイプで前年同月の実績を上回った。

 また、単式蒸留焼酎の主産地の課税移出数量は、▽福岡県=3047㎘で6・3%減▽佐賀県=410㎘で25・4%増▽長崎県=173㎘で47・2%増▽熊本県=855㎘で17・8%増▽大分県=8230㎘で37・6%増▽鹿児島県=7884㎘で18・3%増▽宮崎県=1万230㎘で6・8%増▽沖縄県=1222㎘で5・5%増――となった。

 原料別の課税移出数量は、▽さつまいも=1万3931㎘で5・7%増▽米=2270㎘で8・6%増▽麦=1万5319㎘で26%増▽そば=727㎘で30・4%増▽酒かす=29㎘で13・3%増▽その他=772㎘で4%減――となり、酒かすのみ前年同月の実績を下回った。

 コロナによる規制が緩和され、飲食店なども回復基調にあり、2月は、清酒、単式蒸留焼酎ともに好調に推移した。