伏見酒造組合 清酒蔵出し・日本酒まつり

2023年03月29日

 【京都】年に一度の日本酒まつり「第17回伏見の清酒蔵出し・日本酒まつり」が伏見酒造組合と伏見観光協会の共催、大阪国税局の後援で3月18日に開催された。

 同イベントは、日本酒のまち「伏見」各蔵元の魅力を伝えるべく、伏見エリア一帯で毎年開催している。恒例の「伏見の清酒・蔵出しきき酒会」を京都市伏見区の「御香宮神社」「伏見夢百衆」の2会場で開催するとともに、伏見の11蔵元が蔵開きイベントを開催した。

 「伏見の清酒・蔵出しきき酒会」は、伏見17蔵元の日本酒を1つの会場できき酒できるもので、新酒や非売品など多彩な伏見の日本酒を味わうことができる。きき酒会は事前予約の定員制で(御香宮神社会場は50人、伏見夢百衆会場は30人)、1日13回開催し、総計1000人以上がきき酒を行った。

 開催関係者は、「当イベントはコロナ禍を経て、昨年から再開している。昨年開催はまだ感染者数も多い最中だったので規模縮小で、総数350人くらいしか受け入れることができなかったが、今年は定員数を一気に増やした。これだけの日本酒ファンに集ってもらい、うれしく思う。コロナ禍を意識しながら、安全管理を図りつつ開催し、とにかく来場した人に楽しんでもらいたい」とコメントした。

 同日、伏見の11蔵元(黄桜、北川本家、キンシ正宗、月桂冠、齊藤酒造、招徳酒造、宝酒造、玉乃光酒造、増田德兵衞商店、山本本家、松山酒造)が蔵開きイベントをそれぞれの蔵元で開催した。

 招徳酒造では、一般販売していない日本酒や数量限定品など希少なお酒の有料試飲や販売を行った。

 宝酒造は、試飲・販売は行わず、同社オススメ商品を陳列するとともに、来場者に向けて同社自慢の日本酒をお土産としてプレゼントした。

 黄桜では、カッパカントリー中庭を開放し、同社の日本酒やビール、あわせて日本酒と相性の良いフードの提供も行った。

 増田德兵衞商店では、しぼりたて生原酒や京都の酒米・祝を使用した日本酒、にごり酒などバラエティ豊かなお酒を提供した。

 同組合の増田德兵衞理事長は、「昨年に比べ、一気に来場者も増え、午前中から多くの人に楽しんでもらえている。ようやくイベント開催も出来るようになり、日本酒業界にとってもありがたいことだ。やはりお客様と直接触れ合える場所として、蔵開きは重要かと思う」と日本酒まつりの盛況に喜びを示した。