キリンビール 「タップ・マルシェ」台湾での展開を拡大

2022年12月19日

 キリンビールは、新しいクラフトビールの楽しみ方を提案する「タップ・マルシェ」を、海外で初めて2020年7月から台湾で展開してきたが、2022年12月から新たに現地のクラフトブルワリーである、掌門事業股份有限公司、台灣谷季股份有限公司、蔡氏實業有限公司の商品の取り扱いを開始し、ラインアップを拡充し、台湾での展開を拡大する。

 「タップ・マルシェ」は、「マルシェ(市場)」のように、個性豊かで多様なクラフトビールと多くのお客が出会い、気軽に楽しんでもらう「場」を実現することで、新たなビール文化の創造を目指す取り組み。同社が開発した、1台で4種類のビールの提供が可能な小型のディスペンサーを設置することで、多様なクラフトビールを楽しんでもらえる。

 台湾におけるクラフトビール市場は、若年層を中心に支持が高まっており、クラフトビールを取り扱う店舗も年々増加し、クラフトブルワリー数は過去10年で約3倍に増えている。ビール市場構成比に占めるクラフトビールの割合も段階的に高まっており、2021年時点では日本の約3倍にあたる約5%となった。クラフトビールの需要拡大により、飲食店にも幅広いクラフトビールラインアップが求められている。

 同社は2020年7月から、「タップ・マルシェ」初の海外展開を、同社のクラフトビールブランド「スプリングバレーブルワリー」の取り扱いで開始。その後、2022年3月から現地ブルワリー龍昇釀造股份有限公司の2商品を追加している。SUNMAIの販売チャネルを広げることで、直営店のみならずより多くのお店でSUNMAI商品を楽しめるようになり、お客と商品の出会いの場を広げるとともに、タップ・マルシェはさらにその魅力が高まった。

 こういった背景を受け、今回新たに現地ブルワリー3社の商品を追加し、ラインアップを拡充することで、台湾のお客にクラフトビールならではの個性と多様性を感じてもらうとともに、日本のクラフトビールの品質の高さをしっかり伝えることで、両国のクラフトビール市場の活性化を目指していく。