日本酒造組合中央会 10月の課税移出数量

2022年12月19日

 日本酒造組合中央会は、令和4年10月の清酒・単式蒸留焼酎課税移出数量をまとめ発表した。10月の清酒の課税移出数量(兵庫県を除く)は2万6725㎘で前年同期に比べて24・8%減となり、単式蒸留焼酎の課税移出数量(同)は2万8229㎘で前年同期比9・9%減少した。清酒は大幅減となったが、兵庫県が前年並みで推移したと想定すると、全体の着地も前年並みかやや上回ったものと見られる。

 10月の清酒主産地の課税移出数量は、▽新潟県=2821㎘で2・8%減▽京都府=8435㎘で16・9%増▽福島県=691㎘で20・8%減▽秋田県=1245㎘で5・4%減▽広島県=597㎘で0・3%減――となり、主産地では京都府を除いてすべて減少となった。

 タイプ別の課税移出数量(兵庫県の数字を除く)は、▽吟醸酒=4957㎘で2・3%減(うち純米吟醸酒は3453㎘で0・2%増)▽純米酒=3939㎘で13・9%減▽本醸造酒=1939㎘で14・6%減▽一般酒=1万5890㎘で32・7%減――となった。

 また、単式蒸留焼酎の主産地の課税移出数量は、▽福岡県=2822㎘で9・6%減▽佐賀県=335㎘で5・1%減▽長崎県=190㎘で1・7%減▽熊本県=743㎘で19・9%減▽大分県=7161㎘で1・3%減▽鹿児島県=6573㎘で10・4%減▽宮崎県=7992㎘で17・9%減▽沖縄県=1397㎘で6・7%増―――となり、主産地では沖縄県を除いて減少となった。

 一方、タイプ別の課税移出数量は、▽さつまいも=1万1379㎘で17・7%減▽米=2346㎘で7・1%減▽麦=1万3062㎘で3・6%減▽そば=539㎘で5・2%増▽酒かす=50㎘で31・9%増▽その他=853㎘で2・5%減――となり、そば、酒かす原料で前年実績を上回った。