清洲桜醸造 クラフトウイスキーを限定発売

2019年09月12日

 【愛知】清酒「清洲城信長鬼ころし」醸造元の清洲桜醸造(株)(清須市清洲・柴山一郎社長)は「愛知クラフトウイスキー キヨス45度」を9月2日から愛知・岐阜・三重の3県で数量限定(1万本)で新発売した。


 清須市の自社で蒸留されたこのウイスキーは、清酒酵母を使用したモルトと厳選した大麦のみを使用したグレーンをバランス良くブレンド。蒸留後は樫樽に詰めて蔵の地下貯蔵庫で5年間熟成し、シングルモルトを思わせる濃厚なバニラのような甘い香りと、力強く重厚感のある味わいのウイスキーに仕上げた。

 今年3月、愛知ゆかりの素材3種を含む計10種のボタニカルを使用した蒸留酒「愛知クラフトジン キヨス」を新発売、「国際味覚審査機構」の2019年度優秀味覚賞「金星3つ」を受賞した同社が送り出す愛知県産クラフトウイスキー。「個性が重視されるクラフトの分野が全般的に伸びているが、地元で個性的なクラフト商品を出すべく、ウイスキーの商品化を考えたのは10年前で、『愛知クラフトジン キヨス』よりも以前のこと」。9月3日に名古屋で開催された発表会の席上、そう切り出した柴山社長。「海外での評価が高まるジャパニーズウイスキーだが、取り組む以上は『まっとうなウイスキー』づくりにこだわった。そうすると当然時間がかかってしまい、ひとつの完成した味に仕上げるために、5年の貯蔵が必要だった」と発売までの流れを説明。「また、清酒メーカーがつくるウイスキーとしての特長が必要と考え、清酒酵母を使用。100%自社製造で、最初から理想に近い仕上がりになった」と自信をうかがわせた。「予約状況はたいへん好調」とのことで「将来的には増産体制を確立、来年からも定期的に販売し、地元にしっかりと根付かせたい」と話していた。希望小売価格は500mlで3000円(カートン入り・税抜き)。