伊藤忠食品 大阪で夏季総合展示会を開催

2019年08月08日

 【大阪】伊藤忠食品は7月25日、26日の2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で夏季展示会「FOOD WAVE 2019 OSAKA」を開催し、2日間で約7000人を招待した。

 同展示会は「美味しさ創造元年~新しい時代の始まり 新しい食の始まり~」をテーマとして、令和元年という新しい時代に相応しい生活者の視点に立った商品・サービスを提案・発信した。

 出展メーカーは、食品147社、酒類47社、業務用27社、日配チルド63社、地域産品20社、その他中小機構基盤整備機構など42社の合計346社で、会場内は同社独自の提案を「加工食品」「ヘルスケア」「商品発掘・地域産品」などテーマごとに分かれたゾーンで構築し、商品やサービスなどを紹介した。

 「加工食品(販促)ゾーン」では、エブリー社が運営する動画アプリ「DELISH KITCHEN」を販促ツールとして提案し、実際の売り場を再現することで店頭でどのようなサービスができるかを紹介した。また、「ISCクラウドファンディング」として「不二の梅こぶ茶うどん」「いいちこのソーダ割り」など4つの留め型商品を、来場者の「いいね」の数で商品化を決定する投票形式で展示した。

 「商品発掘・地域産品ゾーン」では、「防災コーナー」を設置し缶詰食品や保存食を試食を交えて紹介し、改めて防災へ意識づけを行い、新しい売り上げとストアロイヤリティ向上に向け提案を行った。また地域産品として売上規模の高い北海道・九州フェアの中から地域の果汁・野菜を使用したドレッシングの提案や、東京オリンピックに向けた東京手土産やコラボ商品の紹介も行った。

 「酒類ゾーン」では、酒税改正・消費増税など環境変化が続く酒類市場に向けて、酒類の購買意欲低下を「知恵と工夫」でチャンスに変える企画を紹介した。消費税増税で需要が見込まれる内食・中食への対応として、居酒屋・業務店トレンドを家庭で飲むことを想定し、「関西有名居酒屋×チューハイ・サワー」「飲食店トレンド×乙類焼酎ハイボール」のコーナーを設置し、チューハイやレモンサワー、乙類焼酎ハイボールを多彩に揃え試飲を交えて提案を行った。またネクストトレンドとして、テキーラのブースも設置し、バーテンダー監修によるオリジナルメニューも提供した。

 26日に行った記者会見の中で、西日本営業本部の魚住直之本部長は、「酒類ゾーンでは、ISCオリジナル商品としてオリジナルリカーを提案するとともに、10月以降の増税を乗り切るための取り組みを多彩に提案している。また、新しい販促ツールとなるDELISH KITCHENや身体のことを考えた商材を揃えたヘルスケアゾーンなど当社イチオシの企画を数多く揃え、来場者に向けて情報発信している」と説明した。

 また併せて、動画メディア事業を展開するエブリー社との資本・業務提携に関する説明会も開催した(弊紙既報)。