キッコーマン食品 G20大阪サミット「ハラールしょうゆ」で協力

2019年07月09日

 キッコーマン食品が販売する「ハラールしょうゆ」が、「G20大阪サミット2019」にて使用された。

 G20サミットとは、メンバー国や招待国の首脳、国際機関など、37の国や機関が参加し、経済分野を主要議題として毎年開催される国際会議で、2019年は日本が議長国となり、6月28・29日に大阪で開催した。

 「G20大阪サミット2019」で提供する食事・メニューは“ムスリムフレンドリー”対応をしており、キッコーマンはハラールしょうゆを通して協力を行った。「ハラールしょうゆ」は、調理に使用されたほか、しょうゆ差しに入れられ、卓上でも使用された。

 「ハラールしょうゆ」は、国際的なハラール認証機関であるHFFIAからハラール認証を受けた商品で、通常のしょうゆ醸造で行われる酵母によるアルコール発酵を行わず、アルコールの発生を抑えたキッコーマン独自の製法でつくっている。同社の独自技術により、一般的なこいくちしょうゆに近い色・味・香りを実現しており、つけたりかけたりする料理にはもちろん、炒め物や煮物などの調理メニューにも、通常のしょうゆと同様に使用することができる。

 今後、訪日外国人観光客の増加が見込まれる中、日本国内の飲食店や宿泊施設、機内食などにおいてハラール対応やグルテンフリー対応への需要が高まると予想される。同社では、「ハラールしょうゆ」が高まるインバウンド需要に対応できる商品と位置づけている。