岡山県酒造組合が誕生、岡山酒のブランドを構築へ

2006年04月26日

 【岡山】岡山県酒造組合連合会(宮下附一竜会長)は4月20日、県下11組合を合併して新たに岡山県酒造組合を設立する創立総会を開催し、定款の制定・初年度事業計画および収支予算(7000万円)など全議案を全会一致で可決し、岡山県酒造組合の創立が正式に決まった。
 宮下会長は、「組合が設立された昭和28年当時と現在では、環境は大きく変わっている。今日の組合の目的は、酒税の保全ということよりも組合員が団結することによる情報や知識の共有化を図ることが重要。岡山県では、県産酒の再生戦略を立てて推進してきたが、この目的は岡山酒のブランドを構築することにある。小さな芽は出つつあるが、未だ大きな成果を成しえたとは言いがたい。組合を合併することで組織力を発揮して、岡山酒のブランド構築を目指していきたい」とあいさつを行った。
 中国地方では、一昨年の山口県酒造組合、昨年の島根県酒造組合に続く一本化実現となり、広島国税局の小村課税第二部長は「需要の長期低迷で組織力の強化、効率化、集中化が求められている。組合運営の模範になるよう期待している」と述べた。