カゴメ 部門を超えたコラボ

2010年07月22日

 【大阪】カゴメは、フライパン・鍋などの家庭用品卸・中山福㈱とコラボレーションし、秋冬期に向け住生活・鍋売り場と食品・調味料売り場の両方で「トマト鍋&トマトすき焼き鍋」を提案する。また、カゴメ大阪支店は7月6日から8日まで行った中山福の見本市に、同社商品「甘熟トマト鍋」を出展した。

 中山福は大阪に本社を置く業界大手で、フライパン・鍋などの家庭金物日用品や調理家電品、リビング用品などの卸売業・輸出入業を手がけており、ホームセンターやGMSをはじめ、通販・テレビショッピングなど幅広いチャネルで商品を提供している。

 カゴメでは、昨年鍋つゆ市場でヒットした「甘熟トマト鍋」を今年も展開するとともに、新たに「トマトすき焼き鍋」も新発売し、今年の鍋シーンも“トマト味”で活性化を図っている。今回のコラボレーションも、トマト鍋の活性化策のひとつとなる。

 売り場でのプロモーションは、カゴメ推奨商品(「甘熟トマト鍋」「トマトすき焼き鍋」)と中山福推奨商品(「ヘルシー倶楽部・トマトdeパン」「トマティーナ」「トマト鍋」)を、住生活・鍋売り場および食品・調味料売り場などで「今年のお鍋はコレ!トマト鍋&トマトすき焼き鍋」とのメッセージとともにアピール。トマト鍋を調理するのに適した鍋とトマト鍋の調味料の双方を強力にプッシュする。

 カゴメ東京本社・コンシューマー事業本部営業政策部の大谷泰正課長は「こういった形のコラボレーションは当社にとって初めてとなる。従来のように普通に売り場展開するだけでは、なかなか商品を手にしてもらえなくなっている。こういった売り場づくりがお客様に向けてトマト鍋を強くアピールでき、双方にとってメリットとなる。またこのコラボにより、ホームセンターなど従来当社の商品を展開していなかった場所でも展開することにより、販路が広がっていく」と同コラボのメリットを訴えた。

 また同社は7月12日から、昨年ヒットした「甘熟トマト鍋」をリニューアルするとともに、新たな味の提案として「トマトすき焼き鍋」を全国で発売する。

 「甘熟トマト鍋」は、昨シーズン“子供が喜ぶ味”“普段冷蔵庫にある食材で簡単に出来る”“野菜がたくさん摂れる” など子供を持つ主婦に高く評価されヒット商品となった。今回、この鍋用スープのパッケージデザインを一部変更し発売する。

 また、トマト味の新たな鍋の提案として「トマトすき焼き鍋」を発売。醤油・みりん・砂糖による定番のわり下にトマト6個分を加え、隠し味にウスターソースを使用した「特製トマトわり下」は、洋食素材との相性がよく、具材の幅が広がる。安価で楽しい具材やシメの食べ方を提案することで、食卓における“ハレの日のごちそう”を“楽しく、手軽にできる”「すき焼き」に展開していく。

 同社では、「トマトでおいしいみんなの鍋」をコンセプトに、トマト味の鍋を食卓シーンに拡げていく。
 ▽容量=400g▽参考小売価格=300円▽メインターゲット=子供がいる家庭の主婦(20代~40代)▽販売目標金額=18億円(2010年7月~2011年3月、2品合計)