女将“監修”の球磨焼酎 もてなしの心込め商品化

2010年06月18日

 【熊本】女将“監修”の球磨焼酎で、観光客を呼び込もう--。球磨焼酎(本格米焼酎)の産地、人吉球磨の温泉郷・人吉温泉の女将で組織する「さくら会」(富田千鶴子会長)加盟の旅館・ホテル10施設限定で6月11日、球磨焼酎「ひとよし女将桜(おかみさくら)」の提供・販売が始まった。来春の九州新幹線全線開業を控え、「観光客のおもてなしの一助にしたい」(同会)とオリジナル商品の開発に取り組んできたもの。製造元は同地の球磨焼酎㈱(人吉市、松下幸郎社長)。女将が、厳選の古酒をブレンドした試作品の試飲を重ね、試行錯誤を経て商品化にこぎつけた。 

 同日、同会の富田会長はじめ女将らが熊本県庁を訪ね、球磨焼酎大使でもある蒲島郁夫知事に商品を贈呈し、吟味を重ねた味わいや観光客誘致への熱意をアピールした。

 「--女将桜」はアルコール分25度。720mlで希望小売価格・税込1700円。ラベルは女将に見立てた桜花を背景に、力強く柔らかな酒名墨書が躍動するデザイン。地元の専門家2人が創作した。

 原料米は人吉球磨産銘柄米「ひのひかり」100%。3年以上貯蔵の長期熟成酒(古酒)100%。「上品な華やかさ」(さくら会)をたたえた球磨焼酎で、やわらかな口あたりが特徴。ストレートで楽しめば、古酒ならではの印象的な余韻、「味わい深い美味しさ」が実感できる。食中酒としてどのような料理とも合うほか、チョコレートやチーズ、ケーキなどとの相性も良いという。