【奈良】奈良県酒造組合(喜多一嘉会長)では、平成21年度「奈良県新酒研究会」並びに「新酵母(奈良うるはし)使用純米酒系新酒きき酒会(官能評価)」を23日、県広域地場産業振興センター(大和高田市)の県酒造組合内で開催した。
平成21年度新酒研究会を例年どおり開催し、また、本年度は、奈良県独自酵母「奈良うるはし」使用の純米酒系新酒きき酒会も同時に開催した。
この新酵母は、奈良市正暦寺で分離された酵母で、平城遷都1300年祭を記念して「せんとくんラベル」を貼付し組合統一ブランド「奈良うるはし」として4月から新発売する。
新酒研究会は、吟醸酒(19点)、純米吟醸酒(13)、純米酒(14)、本醸造酒(5)普通酒(1)、計26蔵49点が出品。新酵母「奈良うるはし」で仕込んだ純米酒系新酒は、純米大吟醸(1)、純米吟醸(5)、特別純米(2)、純米(12)、計19蔵20点が出品。品質評価は大阪国税局鑑定官室、奈良県工業技術センター、高原康生技術顧問が行い、評価結果は後日出品者に送付された。また、地産地消を目指した平成21年度「露葉風(つゆはかぜ)」(奈良県産酒米)使用の純米吟醸なども9蔵9点から出品されていた。
新酒は「クセなくて、綺麗にまとまっているし、味にもふくらみがある」、特に新酵母(奈良うるはし)使用酒は「はなやかで、後味がスッキリしている」などと言った評価を受けていた。