【大阪】アサヒビール、JR西日本で会長を務め、10月30日に死去した村井勉(むらい・つとむ)氏のお別れの会が3日、大阪市北区のホテルで開かれた。財界などから約1500人が参列し、故人をしのんで献花した。
村井氏は1980年代前半、シェアが低迷していた朝日麦酒(現アサヒビール)の社長として、主力銀行の旧住友銀行(現三井住友銀行)から送り込まれた。開発を指示した「アサヒ生ビール」がヒットし、同社成長の足掛かりをつくった。
70年代後半にも、副社長を務めた東洋工業(現マツダ)を立て直し、「再建屋」と呼ばれた実績を持つ。87年には国鉄の分割・民営化で発足したJR西日本の初代会長に就いた。お別れの会はアサヒビールとJR西日本の共催で行なわれた。