【岐阜】岐阜県酒造組合連合会(中島善二会長)は11月28日、グランヴェール岐山で定時総会を開催、平成19年度事業報告および経費収支決算と平成20年度事業計画および経費収支予算などについて審議を行った。
開催に先立ち中島会長は「日本の景気悪化に伴い、中部圏の産業も下火。清酒の売り上げアップにつながらない状況が続いている」と厳しい現状を説明した後、昨年1年を振り返り、「さまざまな活動を通して安定経営・販売力増強など、所属メーカーの期待に沿うよう、岐阜の酒の発展・拡売に努力を重ねてきた」と総括。「今年度も課題が多いが、税務当局などの指導を受けながら、前向きに取り組んでいきたい」と結んだ。
審議終了後、来賓を代表して祝辞を述べた名古屋国税局課税第二部・杉本德男酒類監理官は、「消費者の視点で良質で安全な清酒を届けることに業界を挙げて取り組むことは基本。消費者は『顔の見える生産者』がつくった清酒を楽しみたいと思っている」と述べた上で「パンフレットをつくり、岐阜の地酒の魅力を全国に発信する取り組みは、まさに時期を得た施策」と評価。「連合会の真摯な取り組みに対して、できる限りの支援をしていきたい」と激励した。
なお、今総会では役員改選が行われ、会長、副会長および理事全員が留任した。