小鹿酒造協業組合 株式会社に改組 新社長に岩下健一郎氏

2007年09月25日

 【鹿児島】小鹿酒造協業組合(田中高逸代表理事)は9月1日、協業組合組織を解散し、新たに小鹿酒造株式会社を設立。同時に役員人事の改選を行い、田中代表理事が取締役会長に、新社長には現専務理事の岩下健一郎氏が就任した。

 昭和46年、鹿児島県下の中小焼酎メーカーの近代化を目標に、大隈半島の焼酎メーカー4社(昭和53年に新たに2社が参加)によって協業組合としてスタートした同協組だが、創立36周年を機に新たなスタートを切ることになった。現在、鹿児島県下には6場の協業組合があるが、株式会社に改組したのは同協組が初めて。今後、他の協業組合の対応が注目されている。

 初代社長に就任した岩下氏は「中小焼酎メーカーの近代化という協業組合としての役割は果たした。今後は経営の中枢に組合員(役員)だけでなく、社員も登用していく必要がある。汗を流した人間が、夢を持てるような会社組織にしていきたい」と抱負を語っている。