サントリー 歴史と製法を学ぶ、ジンセミナー

2006年07月19日

  【大阪】サントリーは7月13日、「ビーフィーター・ジン」のセミナーを北区のリーガロイヤルホテルで開催し、京阪神のホテル、バー関係者ら約320人が来場した。
 同セミナーは、同社が取り扱う代表的ジン「ビーフィーター・ジン」の歴史や製法などについて、ビーフィーター蒸溜所のマスターディスティラー、デズモンド・ペイン氏を講師に招いて行った。
 開催に先立ち、サントリーの小澤憲司大阪プレミアム営業部長は、「国内でのスピリッツのブランドランキングを見ると、1位『ビーフィーター』、2位『スミノフ』、3位『ギルビージン』となっており、『ビーフィーター』は堂々のナンバーワンとなっている。当社の近畿エリアにおける同商品の販売状況も好調で、昨年度は前年比108%と大きく伸びている。本日のセミナーをさらにジンについて知る機会として役立ててほしい」とあいさつした。
 セミナーの中でデズモンド氏は、「『ビーフィーター』は、世界最大のジン市場・アメリカで第3位ブランド、世界第2位のジン市場・スペインでナンバーワンブランドとなっている。そして日本、イギリス、カナダ、免税でも1位を示している」と主要市場について説明するとともに、「ジンは500年前にヨーロッパで誕生した。当初は地元でとれるグレーン(穀物)を醗酵させただけのもので、品質も粗悪だった。その後、オランダ人によりフレーバーにジュニパーベリーを使用され、味もよくなると同時に薬効も加わった。現在でもジュニパーベリーは、ジンの主なフレーバーとして使用されている」とジンの歴史を振り返った。
 さらに「ビーフィーター」の歴史と製法について、「『ビーフィーター』は薬剤師ジェームス・パローにより、1820年ロンドンで誕生した。ジェームスは、フレーバーとアルコールを調和させる方法に熟知しており、1820年創業以来から今日まで、その秘伝レシピは守り続けられている。天然のボタニカル(草根木皮)を多く使用し、蒸留前に24時間ボタニカルを浸漬させる製法となっている。フレーバーは、ジュニパーベリーを中心に、オレンジの皮、レモンの皮、コリアンダーなど9種のボタニカルを使用する。スピリッツは、高品質なグレーンスピリッツのみを使用している。これは、ボタニカルの多彩なフレーバーを醸し出すのに不可欠となっている」と説明した。
 セミナー参加者は、モニターを交えたデズモンド氏の講演を聞くとともに、配布されたボタニカルのサンプルの香りを体感、「ビーフィーター」のテイスティングを行うなど、ジンについて五感で学んだ。


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