宝酒造 田んぼの学校収穫編を開催

2017年10月13日

 【京都】宝酒造は10月1日、南丹波市園部町仁江の田んぼで、「宝酒造 田んぼの学校2017・収穫編」を開催した。

 「宝酒造 田んぼの学校」は、自然の恵みと命のつながりを学ぶ環境教育イベントで、今年で14回目の開催となる。お米(もち米)づくりや自然観察、調理実習などの体験を通して、自然の尊さや食べ物の大切さ、命のつながりや生物多様性の保全について親子でともに学ぶ活動で、春から年末にかけて「田植え編」「草取り編」「収穫編」「恵み編」の4回にわたって活動を行っている。

 イベント当日は、近畿エリアから20組63人の家族が参加。イベントは、午前の部「自然かんさつ」と午後の部「田んぼたいけん」の2部構成で開催した。

 始業式にあいさつに立った、「田んぼの学校」校長の同社取締役・鷲野稔氏は、「今年は秋の訪れが早く、例年にも増して田んぼ周辺の植生も変化しており、自然かんさつではそのあたりにも注目してほしい。五感を使い、自然のいろいろなものを感じ取ってほしい。そして田んぼではいよいよ稲刈りを体験してもらう。昔ながらの道具を使った脱穀も体験できるので、是非とも体験してほしい」と参加した家族たちに呼びかけた。

 「自然かんさつ」は、NPO法人「森の学校」らのメンバーの協力により、「~五感をつかって~いのちをつなぐ」をテーマに田んぼ周辺で自然観察を行い、田んぼとその周辺や隣接する山の道を巡り、メンバーの説明を聞きながら草花や虫・小動物などを観察・捕獲するなど、親子で楽しく自然と触れ合う時間を過ごした。

 「田んぼたいけん」は、「イネが実るための命のつながり」をテーマに、水抜きした田んぼの中に入り、もち米「新羽二重」の収穫を行った。参加した親子は、地元・仁江地区の農家の人たちに農業指導を受けながら稲刈りに挑戦した。子供たちはたわわに実った稲を、農家の人から指導を受けたとおりにカマを使い、慣れないながらも稲刈りを行い、収穫を親子で楽しんだ。

 収穫したお米は、本みりんとして製造するほか、「田んぼの学校」第4回となる「恵み編」の料理教室での使用や障害者施設などへの寄付を予定している。