キリン 福島と農水産物の販路拡大で連携協定

2017年07月20日

 キリンは、福島県と福島県の生産者が誇りを持って作りあげてきた農作物・水産物を広く全国の方々に伝える「ふくしまプライド。」の発信と福島県産農林水産物の販路拡大を目的とした連携協定を7月10日に締結した。

 キリングループは、2011年に東日本大震災の復興支援活動として「復興応援 キリン絆プロジェクト」を開始した。「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子どもの笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹でグループ各社が一体となり展開してきた。

 今回の連携協定は3つの幹の一つである「地域食文化・食産業の復興支援」として、①「ふくしまプライド。」の発信②福島県産農林水産物の販路開拓・拡大③福島県産農林水産物のブランド強化④人材育成の4項目に関して締結するもので、これは福島県にとって初めての食品メーカーとの連携協定になる。

 同社は福島県と連携し「ふくしまプライド。」のメッセージを広く発信することで、福島県産農林水産物の風評被害払拭と販路拡大・ブランド育成・地域の活性化を目指していく。

 「復興応援 キリン絆プロジェクト」は、震災後から2012年まで、農業・水産業への復興支援第1ステージとして、東日本大震災により被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の農業者・水産業者に対して生産支援を行った。2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農作物・水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開している。

 なお、2016年までに復興支援第2ステージとして、福島県では農業20案件で3億3404万円、水産業7案件で9756万円、合計27案件で総額4億3160万円の助成となった。