清酒中央会近畿支部 輸出環境整備へ「日本酒セミナー」開催

2017年06月16日

 【兵庫】日本酒造組合中央会近畿支部は6月7日、日本産酒類の輸出環境整備へ向けた取り組みの一環として、関西領事団に対する「日本酒セミナー」を、大阪国税局後援で西宮市用海町の日本盛・酒蔵通り煉瓦館で開催した。

 同日は、日本酒造組合中央会近畿支部、国税庁、大阪国税局、外務省大阪分室、そして関西領事団と約40人が参加した。

 セミナー前の主催者あいさつで、山邑太左衛門近畿支部長は、「本日は皆様に日本酒を身近なものと感じてもらうべく、さまざまな企画を予定している。セミナーで学ぶだけでなく、直接試飲もしてもらって味わいも知ってもらいたい。今後、日本酒をさらに世界に広めつつ、2020年に向け海外からの旅行者もさらに増えるので、国内での日本酒のアピールを強めるべく、皆様のご協力を是非ともお願いしたい」と参加者に向けて呼びかけた。

 また後援者あいさつで、大阪国税局の濱田協儀課税第二部長は、「本日は日本酒の魅力を体感してもらいたい。和食の文化は世界に広がりつつあり、その和食と相性の良い日本酒を知ることで日本と日本の食文化を学んでもらいたい」と語った。

 セミナーでは大阪国税局の酒類業調整官らが講師に立ち、スライドを交えて、「日本産酒類の輸出の現状と今後の展開について」「日本酒~特徴とその知識~」の2つのテーマを分かりやすく説明した。

 セミナーに続き、蔵見学ときき酒を行い、セミナー参加者は日本酒づくりの現場の空気を直接感じるとともに、そこから醸し出される「大吟醸」「惣花(そうはな)」「特別本醸造・山田錦」などの味わいを蔵人の説明を聞きながら満喫した。