鹿児島県 県産本格焼酎の振興で予算

2023年02月23日

 【鹿児島】鹿児島県が2月10日、約8895億円の令和5年度当初予算(案)を公表。県産焼酎振興に係わる予算5266万6千円を盛っていることが明らかになった。
 企業の「稼ぐ力」の向上を目指す施策の一環。県産品の国内外マーケットへの戦略的な展開「鹿児島県SHOCHU市場開拓事業」として「県酒造組合など業界と連携して、新たな市場開拓及び販路拡大を図るため、首都圏及び欧米等でのプロモーションの強化を図る。また、本格焼酎産業の持続的な発展を図る観点から、高付加価値化に向けたマーケティング調査を行う」としている。
 同県は令和4年度9月補正予算で「本格焼酎経営支援緊急対策事業」費用2億3800万円を計上している。「県内酒造メーカーの経営を改善し、新型コロナウイルス感染症収束後の需要対応につなげるため、サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)の影響による原料用さつまいもの購入価格の上昇等に伴うコストの支援を行う」とするもの。県内の焼酎製造者1社当たり300万円を上限に補助する施策を実行している。基腐病は芋が腐る病害で、決定的な防除剤や薬剤が無い中、同病害に耐性の強い新品種芋の育種が進められているが、経営継続に直結する即効支援が求められていた。