【中四国=四国・香川】第46回「四国酒類業界新年賀詞交歓会」は、日本酒造組合中央会四国支部(支部長・川人裕一郎氏=香川)、日本蒸留酒酒造組合西日本支部(副支部長・前田康人氏=徳島)、全国卸売酒販組合中央会四国支部(支部長・松為教輔氏=愛媛)、全国小売酒販組合中央会四国支部(同・野崎和繁氏=香川)の共催で、3年ぶりに盛大に開かれた。
出席したのは、組合役員ほか各企業や県内の各支店幹部ら約80人で、西野金陵、川鶴酒造、土佐鶴酒造、中和商店、綾菊酒造、八木酒造部、梅錦山川、司牡丹酒造、日新酒類、サクラオブルワリーアンドディスティラリー、鹿子酒類卸、国分西日本、日本酒類販売、伊藤忠食品、旭食品、秋元酒店、久本酒店、丸屋近藤酒店、山崎猛商店、西岡寅太郎商店、神楽酒造、月桂冠、合同酒精、薩摩酒造、宝酒造、白鶴酒造、辰馬本家酒造、雲海酒造、大関、アサヒビール、サッポロビール、サントリー、第一アルコール、新日本流通など。
来賓の「高松国税局」は、黒澤伸局長をはじめ、高尾久課税部長、合田幸一郎酒類監理官、小濱元鑑定官室長、谷川恭嗣酒税課長、山本憲哉筆頭酒類業調整官らが出席し、「日本酒造組合中央会」は、中央会長として業界に貢献した篠原成行相談役が乾杯の音頭をとった。
会は、香川県酒造組合・石川寛記専務理事らの司会でスムーズに進行し、故・戸田氏に哀悼の意を表した松為支部長による開会の言葉のあと、川人支部長が主催者を代表してあいさつ。観光地や夏・秋の祭りなど活況を取り戻している昨年を振り返る一方、英語のモック(mock=真似)からノンアルコールを意味するカクテルの造語「モクテル」の専門店やソバー・キュリアス(sober・curious=飲酒しない生き方)の登場など「アルコールの価値も問われた1年」と紹介。
そのうえで今年は、酒税改正やインボイスほか、G7・WBC・ラグビーW杯など各開催に加え、来年以降のユネスコ正式登録や大阪万博に向けた準備など「予想がつかないが、やることがたくさんで、ポジティブなスピード感が大事」と呼びかけた。
黒澤局長も四国各県の新酵母開発などを紹介したうえで「四国産酒類の支援」を強調するとともに、公正取引に向けた業界との十分なコミュニケーションを重視するなど干支のウサギにちなんだ努力が花開く年と位置づけた。最後に前田副支部長もクラウドファンディングで寄付を集めた学費無償化の地元新設の高専を紹介するなど明るい未来を展望した。