名水の日本酒をPR 大阪で西条市物産観光フェア

2016年07月22日

 【大阪】西条市観光物産課は、西条市の日本酒や野菜、加工品などを一同に揃えたイベント「西条市物産観光フェア」を大阪市西区の愛媛県大阪事務所で7月12日~14日の3日間開催した。

 同イベントは、石鎚山系のふもと、名水の湧く水の都として知られる愛媛県西条市の魅力を、日本酒や食品などの試飲・試食と販売を交えて、大阪の人々に広めることを目的としている。会場には、西条市の蔵元4社がブース出展し、自慢の日本酒を試飲を交え、蔵の人間が説明するとともに、会場内では絹かわなすやキュウリ、アスパラガスなど地元野菜をはじめ、焼きばらのりや西条産はちみつ、ゆべし、鬼板せんべいなど多彩な食品・物産が揃い、来場者を楽しませた。また愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」や西条カブトガニのゆるキャラ「カブちゃん」も応援に駆けつけた。

 西条市は、日本名水百選にも選ばれた名峰・石鎚山の伏流水「うちぬき水」で知られ、その「旨し水」の地元から、石鎚酒造、武田酒造、成龍酒造、首藤酒造の4蔵が日本酒の試飲・販売を行った。

 石鎚酒造は、手造り本位で醸した自信作「石鎚・純米大吟醸」、穏やかな食中純米吟醸酒「同・純米吟醸・緑ラベル」などを揃えた。製造部長の越智稔氏は、「今年で2回目の出展となるが、多くの大阪の人と交流できて嬉しい。今回は初心者にも飲みやすいお酒も提供している」と語った。

 武田酒造は、県外向けのブランド「媛一会」シリーズを揃え、大阪の人々に提案した。杜氏の武田昇三氏は、「ブランド名は『一期一会』からとってあり、良いお酒とお客様が出会ってもらうことこそ蔵にとっては喜びかと思う。当蔵の日本酒と相性の合う人と巡り合いたい」と述べた。

 首藤酒造は、地元の酒米「松山三井」を使った「寿喜心・純米大吟醸」をはじめ、雄町や山田錦など酒米ごとの個性を打ち出すラインアップを提供した。専務取締役の首藤茂氏は、「松山三井は、粒が大きく日本酒がつくりやすいが、苦渋が出やすいのでこれをバランスの良いものに仕上げている」と酒造りについて語った。

 成龍酒造は、食事との相性の良い「伊予賀儀屋・無濾過・純米赤ラベル」などを揃えた。製造本部の首藤敏孝氏は、「赤ラベルは、もともとコンセプトを万能酒を目指してつくったもので、料理とあわせて飲んでもらいたいお酒。食の素材に恵まれた地元ならではのお酒で、しっかりとした味わいに相性が良い」とアピールした。