山梨薬研 アレルギー抑制の「薬研竹酢水」を拡売へ、花粉症抑制に効果

2005年02月22日

 【山梨】ワイン・健康清涼飲料メーカーの山梨薬研(株)(東山梨郡勝沼町、今村英勇社長)が平成15年に発売した、「薬研・竹酢水」(容量900MLびん、小売価格税込み1575円)が、今年春は花粉が昨年の10~20倍、例年比でも2~3倍飛散すると予測されていることから、大幅なニーズ増大に対応して出荷準備を続けている。
 一昨年は30万本を販売したが、今季は花粉大飛散が予想されるため、花粉症の抑制に効果がある“竹酢水”の需要が大きく増加するとみられ、増産体制を整え、3億円を投資した全オートメーションの無菌室びん詰め重点装置で1日1万5千本のフル稼働操業を行っており、一昨年の30万本を大幅に上回る販売見込みに対処している。
 販売面では、日本酒類販売が春先から全国の支社・支店で販売へ準備万端と協力を得ており、スーパー、酒販店、薬店などで拡販が見込まれている。
 「竹酢水」は、山梨県身延山産の孟宗竹の竹炭を作るときに出るくん煙を冷やしたくん液を原料とし、この原液から有害物資や不純物を複雑で高度な処理方法で除去した上で、極めて上質な竹酢原液を採取。さらに長期の静置による分離層から有用な部分だけを取り出し、さらに精製して竹酢液を製造し、これと山梨県勝沼の地下深層部の地下水を竹炭フィルターで濾過した水で希釈することで飲みやすい商品に仕上げている。
 同商品は、東京医科大学薬理学教授の渡辺泰雄博士により1型アレルギー(花粉症、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎など)症状に対する抑制効果についてマウスを使った試験で有益な結果が得られるなどで、花粉症への抑制効果と食品としての安全性も立証されている。
 効果的な飲み方は、コップ1杯を1日3回に分けて飲むのがよい。