太田商店 首都圏で全国の地酒を拡売

2010年09月21日

 【東京】地方名酒卸の太田商店(板橋区中丸町、太田 雄一郎社長)は9月14日、有楽町の交通会館で「太田 酒EXPO2010秋」を開催した。

 今回の出展メーカーは▽清酒=45社▽焼酎=27社▽その他=2社--の合計72社が参加し、約850人の酒販店および関係者が訪れた。

 会場では毎回恒例の「蚤の市」企画を展開。今回で15回目となる同催しは、このイベントだけの限定酒の商談・販売会で、清酒43社74アイテムと焼酎14社22アイテムが出品され、他では手に入らない商品に来場者は注目を集めていた。

 ほかにも、清酒部門では数量限定の同社オリジナル贈答品コーナーや、お燗酒の提案コーナーなどを設けた。熟成古酒コーナーでは食とのマッチングに重点を置き、チョコレートやチーズに合う長期貯蔵酒を展示。成長著しい和リキュールのコーナーも例年より大きく展示し、さまざまな提案を行っていた。

 同社の太田社長は最近の市況について「本格焼酎の数量が落ち着く中で、清酒が持ちなおしてきている」と語った上で、「今後も、イベントを通して酒販店に売ってもらう手伝いをしていく。この会は売りたい商品をメーカーに絞り込んでもらって、展示している。訪れる酒販店には商品のことを深く知ってもらいたい」と同イベントのあり方を述べた。