【栃木】栃木県酒造組合は11月21日、去る9月26日に行った第43回・栃木県清酒鑑評会の表彰式を挙行し「栃木県知事賞」に次の7蔵が受賞、栃木県酒造組合会長賞には10企業が受賞した。
森和男栃木県産業技術センター所長は今回の鑑評会の講評を次のとおり発表した。
昨酒造年度は12月の暖冬傾向、年が明けてからのこれまでにない寒冷な気候など気温の変化が大きく、酒造りにおける温度管理の難しい年となったが、それぞれの蔵が持てる技術を駆使し製造に細心の注意を払ったこと、そして熟成管理に携わる人たちの努力によりいずれの出品酒も洗練された香味を持つバランスのとれた酒質に仕上がっている。
特に、入賞酒は香味の調和に優れており、極めて良好な酒質であり、また、惜しくも入賞を逃した出品酒についても、高い品質のものが多数揃っており、各蔵元の特性を十分に活かした逸品揃いだった。
吟醸酒の部、県産米吟醸酒の部には栃木県産業技術センターで特別に選抜、開発された優良酵母と磨き抜かれた酒米を使用し、各蔵の杜氏を中心とする酒造技術者の技術と労力が惜しみなく注がれた、華やかな香りと柔らかな味わいの中にもキレがある極めて良好な酒質のものが多く出品されていた。これらの中には日本最大の杜氏組合である南部杜氏協会の自醸酒品評会で首席(第1位)となったものも含まれており、全国的にも高いレベルの審査だった。
純米酒の部、県産米純米酒の部、燗審査の部に出品された清酒は軽い味わいのものから旨みのある濃醇な味わいのものまで、多様なタイプのものがあった。幅広い消費者の好みに合うものを必ずみつけえてもらえると自信を持ってお勧めする。今年から新設したインパクト清酒の部にも多くの出品があり、貴醸酒、熟成酒などを中心として個性、品質の両方を兼ね備えたものも多く、これまでの日本酒の概念にとらわれない新しい味への可能性を垣間見ることができた。
島田嘉内・栃木県酒造組合会長は今度の栃木県酒の鑑評会について「栃木県産酒の品質向上、酒造技術の向上が認められた。今回からインパクト清酒が入り、6部門が鑑評されたのが新しい方式とした。酒類間の競争が激化しているが、関東信越国税局鑑評会で、栃木県産酒が入賞し、その中で最優秀賞に「惣譽」が輝いた。栃木酒の品質が高いことが証明された。栃木県の酒造組合はブランド化を進めており、さらに品質向上に力を入れて頂きたい」と要望した。
【栃木県知事賞受賞企業】
<吟醸酒の部>惣譽酒造(惣譽)<県産米吟醸酒の部>井上清吉商店(澤姫)<燗審査の部>井上清吉商店(澤姫)外池酒造店(燦爛)<純米酒の部>天鷹酒造(天鷹)<県産米純米酒の部>辻善兵衛商店(辻善兵衛)宇都宮酒造(四季桜)
【栃木県酒造組合会長賞受賞企業】
<吟醸酒の部>飯沼銘醸(杉並木)渡邉酒造(旭興)杉田酒造(雄東正宗)<県産米吟醸酒の部>第一酒造(開華)<燗審査の部>合資会社小島酒造店(かんなびの里)池島酒造(池錦)<純米酒の部>森戸酒造(十一正宗)島崎酒造(東力士)<県産米純米酒の部>菊の里酒造(大那)<インパクト清酒の部>渡邉酒造(旭興百)
