長野県酒造組合 “ひやおろし”の解禁日を策定

2007年08月06日

 長野県酒造組合では“ひやおろし”の定義を定め、毎年9月9日(重陽の節句)を“ひやおろし”解禁日とし、日本酒造青年協議会や日本酒造組合中央会を通じて、全国各県の酒造組合や蔵元、酒販店、飲食店に協力を要請している。

 現在は、個々の蔵元で独自の基準・発売日による“ひやおろし”の販売を行っているが、多数ある蔵元が一斉発売することにより、イベント的な意味合いを持たせ、日本酒の需要期である冬に向けて、程よく熟成した日本酒シーズン幕開けと位置づけ、日本酒の知名度アップならびに需要拡大に結びつけるねらい。

 “ひやおろし”の定義、一斉発売の活動内容などは以下のとおり。

 <ひやおろしの定義>=厳寒期に醸造した清酒を一夏越して調熟させ、秋口に入ってほどよい熟成状態で出荷するもの。

 <「秋のひやおろし一斉発売」活動内容>=“1”9月9日を“ひやおろし”解禁日とする(流通は事前でもOKとするが、開栓は9月9日零時以降とする)“2”9月9日に酒販店には店頭にさまざまな“ひやおろし”を陳列してもらう“3”9月9日に飲食店には“ひやおろし”の季節メニュー組みをしてもらう“4”9月9日に各地で蔵元・酒販店・飲食店などによる「ひやおろし酒の会」「ひやおろし試飲会」などのイベントを開催する“5”それらの内容をマスコミに事前告知し、取材依頼も行う。

 <各蔵元への協力願い>=“1”発売日(解禁日)は9月9日とし、組合で協力し守る“2”季節感を守るため、販売最終日を12月末日とし、卸・酒販店から回収する“3”“ひやおろし”商品の製作。ラベル・肩貼りなどにひらがなで「ひやおろし」の5文字を入れる(7月中)“4”酒販店・飲食店への自社“ひやおろし”商品の提案を各酒造メーカーで行う。それとともに、酒販店・飲食店へ「秋の“ひやおろし”一斉発売へのご協力願い」の文書を配布・説明し協力要請する(7月末から8月初旬)“5”「ひやおろし酒の会」「ひやおろし試飲会」などイベントを企画する(8月半ばまで)