【香川】綾菊酒造(綾歌郡綾川町、泉谷武信社長)が7月13日、PB清酒「国重」の品質をチェックする「呑み切り神事」が同社であり、製品を特約販売する「国重会」(岡田衞人会長)や一般消費者で香川県の女性グループ「エンジョイさぬき倶楽部(ESC)」のメンバーら約50人が参加した。
呑み切りは、今春仕込んだ新酒の貯蔵タンクでひと夏越して熟成した品質を確かめる行事で、昔は杉桶の栓が呑みと言われたことからこの名がついた。神事は、製造工場1階であり、貯蔵タンクから汲み出した「吟醸国重」を特設祭壇に供えて松熊八幡宮の宮司ら2人がまろやかな熟成を祈願した。
泉谷社長は呑み切りの由来を説明し、「酒造りは人間の力を超えた英知」とあいさつ。岡田会長をはじめ、来賓の全国小売酒販中央会四国支部・多田健治支部長(香川県小売酒販組合連合会長)や坂出小売酒販組合・宮本一徳理事長らは「まろやかでおいしい酒」「秋の熟成が楽しみ」と評価。製造する国重弘明杜氏は「例年より熟成が進み、この分だと秋には旨い酒が出荷できる」と説明した。
綾菊酒造は今年の全国新酒鑑評会で金賞に輝き、5月発売の焼酎『国重』も好評という。