平成30FY課税 清酒は7・4%減に

2019年05月27日

 日本酒造組合中央会は平成30FY(平成30年4月から平成31年3月)の清酒・単式蒸留焼酎の課税移出数量をまとめ発表した。平成30FYの清酒の課税移出数量は48万1177klとなり前年同期の51万9461klに比べて7・4%の減少となった。また、単式蒸留焼酎は41万9614klで前年同期の44万4536klに比べて5・6%の減少となり、清酒、焼酎ともに前年実績を下回った。

 平成30FYの清酒の課税移出数量48万1177klは石数換算で266万7416石となり前年同期の287万9644石から21万2228石の減少となった。

 主産地別では、▽新潟県=3万9141klで7・3%減▽京都府=9万1377klで5・7%減▽兵庫県=12万744klで12%減▽福島県=1万2581klで3・9%減▽秋田県=1万8445klで7・3%減▽広島県=9633klで9・2%減――となり、すべての府県で前年実績を下回った。

 また、タイプ別の課税移出数量は、▽吟醸酒=6万8692klで1・2%減(うち純米吟醸酒は4万5415klで0・1%減)▽純米酒=6万3306klで4・7%減▽本醸造酒=3万7332klで10・9%減▽一般酒=31万1847klで8・7%減(うち生酒は3万9321klで2・6%減)――となり、すべてのタイプで前年を下回った。

 なお、平成30FYの輸出免税数量は2万2906klとなり、前年同期の2万368klに比べて12・5%の増加となった。

 また平成30FYの単式蒸留焼酎の主産地別の課税移出数量は、▽福岡県=4万5426klで0・4%減▽佐賀県=3980klで4・8%増▽長崎県=2871klで5・3%減▽熊本県=1万3556klで12・2%減▽大分県=8万7486klで4・7%減▽鹿児島県=10万2563klで7%減▽宮崎県=12万7261klで6%減――となり、佐賀県のみ前年実績を上回った。

 原料別の課税移出数量は、▽さつまいも=18万7415klで6・7%減▽米=3万5759klで6・3%減▽麦=17万4322klで4・4%減▽そば=8605klで8・2%減▽酒かす=529klで8・8%減▽その他=1万2985klで2・1%減――となり、原料別ではすべての原料で前年実績を下回った。

 なお同期間の単式蒸留焼酎の輸出免税数量は、794klとなり、前年に比べて4・8%増加となった。