財務省貿易統計によると、昨年一年間の清酒の輸出数量は２万３４８２kl（12万９０００石）となり、前年同期を19％上回って着地となった。また、金額ベースでは１８６億７９１８万円となり、前年同期を19・９％上回った。清酒輸出は２０１０年以降、８年連続で前年をクリアしたことになり、国内需要が減少する中、輸出については好調な推移が続いている。
昨年一年間の清酒の輸出数量は２万３４８２klとなり、前年同期を19ポイント上回り過去最高を記録した。また、輸出金額も１８６億７９１８万円となり前年同期を19・９ポイント上回って輸出金額でも過去最高を記録。数量、金額とも８年連続で前年実績を上回った。
国別で見ると、数量ベースでは▽アメリカ＝５７８０kl（13・２％増）▽韓国＝４７９８kl（29・８％増）▽中国＝３３４１kl（74・９％増）▽台湾＝１９８５kl（５・３％減）▽香港＝１８０７kl（３・７％減）――となり、上位五カ国では台湾、香港で前年を下回ったものの、中国で大幅な増加となった。
また、輸出量全体に占める各国の割合は、▽アメリカ＝24・６％▽韓国＝20・４％▽中国＝14・２％▽台湾＝８・５％▽香港＝７・７％――となり、上位五カ国が輸出全体に占める割合は75・４％となった。
一方、金額ベースでは▽アメリカ＝60億３９２７万円（16・２％増）▽香港＝27億９９１４万円（６・４％増）▽中国＝26億５９８０万円（83・５％増）▽韓国＝18億６３９３万円（19・３％増）▽台湾＝９億４８３８万円（１・９％増）――となり、金額ベースでは上位五カ国すべてで前年を上回った。
また、輸出量全体に占める各国の割合は、▽アメリカ＝32・３％▽香港＝15％▽中国＝14・２％▽韓国＝10％▽台湾＝５・１％――となり、上位五カ国が輸出全体に占める割合は76・６％となった。
なお、上位10カ国で見ると、輸出数量ではいずれも前年実績を上回っての着地となっており、輸出金額でも10位のベトナムを除いてプラスで着地するなど、昨年一年間でも清酒の輸出は好調に推移した。