“新生”熊本国分リカー 国分の子会社2社が合併

2009年04月23日

  【熊本】酒類食品卸の新会社、熊本国分リカー(株)(坂本紘一社長本社・熊本市近見7丁目10番7号)の披露式典が4月9日、熊本市内のホテルで開かれた。同社は国分(國分勘兵衛会長兼社長、本社・東京都中央区)の子会社2社、共に熊本市に本社を置くカメイ国分リカー(土井弘光社長)と、坂本国分(坂本紘一社長)が4月1日付合併したもの。式には取引先酒類メーカーの関係者ら約120人が臨席し、“新生”卸会社の門出を祝った。

 国分は、「全国各エリアでフルラインによる地域密着NO.1卸」を目指しており、合併はその基盤整備を進めるための一環。「食・酒一体の体制のもと強固な体力、体質を備えた企業を構築し、お取引先様へのサービスレベルの一層の向上と、業務運営体制の効率化を加速する」。

 新会社の資本金は2000万円。株主構成は国分88・8%、カメイホールディングス11・2%。第一・第二・天草の3支店体制。合併前の売上高/従業員数は、▽カメイ国分リカー=45億3900万円(07年12月期)/22人(08年1月現在)▽坂本国分=48億7600万円(同)/33人(同)--だった。

 式典では冒頭、国分代表取締役副社長・経営統括本部長の成田健氏があいさつに立ち、そのなかで「多難な船出が予測されるが、他動的なことを考えても仕方がない。能動的自動的にできることが何かを考え乗り切っていきたい」と語り、厳しい環境の中での飛躍を訴え、支援を要請した。

 新会社の陣容は役員を含め58人。かじ取りを担う坂本社長は、「強固なサービスレベルの一層の向上によって、圧倒的にお役に立てる卸を目指し、早急に100億の売上高とし、熊本でNO.1の地位を確固たるものにしたい。社員同士の融和を図り、全身全霊を傾けていきたい」と社業発展への決意を示した。

 来賓を代表し祝辞を述べたアサヒビール執行役員・九州統括本部長の平野伸一氏は、“天地人”の言葉を織り込み、「熊本国分リカー(の発足)は天の時、フルパネルで地域NO.1を目指すものであり、統合で人の和が生まれるのが一番強い」とエールを送った。