【鹿児島】濵田酒造グループ(濵田雄一郎社長、いちき串木野市)の製造場の一つ、薩摩金山蔵(同市)で1月17日、清酒の仕込みが始まった。清酒醸造は鹿児島県では唯一。3月上旬には新酒が誕生する予定だ。
同グループは主に本格焼酎を製造販売。同市に伝兵衛蔵、傳藏院蔵、薩摩金山蔵--の3蔵がある。うち金山蔵のリニューアルを平成22年から進め、地上部に清酒の仕込蔵を設けた。地下坑洞内では引き続き本格焼酎の製造と貯蔵を行う。
鹿児島県では、かつて清酒製造が行われていたが続かなかった。醸造酒については、灰持酒(あくもちざけ)の一種、地酒(じざけ)が今も造られているが、清酒の製造は行われていない。
同日神事の後に行われた会見で、濵田社長は清酒造りへの挑戦と、本格焼酎を「真の國酒」へと高める想いを重ねた。
「日本の酒の歴史は、いわゆるどぶろくと呼ばれるにごり酒から始まり、醸造酒である清酒と、蒸留酒である本格焼酎に別れ進化し、現在に受け継がれている」とし、さらに鹿児島の本格芋焼酎は独自の進化を遂げたと強調。「日本酒と呼ばれる清酒に取り組むことで、同じ日本の酒である本格焼酎の新たな革新を模索し、本格焼酎のメッカである鹿児島で造られている薩摩焼酎が國酒と呼ばれるよう、さらには世界に冠たる酒と言われるよう、國酒・本格焼酎の輝ける未来にチャレンジしていきたい」と語った。
薩摩金山蔵は、平成17年4月オープン。同地の金山を体感する串木野ゴールドパークの跡地を再開発したもので、「世界初の坑道内焼酎仕込み」(同社)を行っている。