キリンホールディングスのキリン食生活文化研究所は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、2010年の世界主要国、地域および各国民一人当たりのビール消費量をまとめた。
2010年の世界のビール総消費量は、前年より約433万kl(大びん633ml換算で約68・4億本)増え、約1億8269万kl(前年比2・4%増、大びん換算で約2886億本)で、25年連続の増加を記録した。東京ドームをジョッキに見立てると、約147杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)に相当し、前年から約3・5杯分増加となった。
(1)国別ビール消費量…国別では、中国が2003年から8年連続で1位となった。上位12カ国までは昨年から順位に変動はなく、日本は7位。また増加率では、上位25カ国のうちナイジェリア(17・2%増)、インド(17・0%増)、ブラジル(16・0%増)がトップ3となった。
中国は、人口増加や経済成長に伴う生活水準の向上などにより、都市部を中心に飲用層は拡大している。ブラジルは、一部天候が振るわなかったものの、経済成長による所得の増加や人口の拡大、またサッカーワールドカップというビッグイベントの影響もあり、大幅に増加した。インドは、1人当たりの消費量は少ないものの、経済成長に加え販売店の増加や物流網の整備、また海外企業の進出などにより、近年消費量が伸びている。
なお日本は、順位に変動は無いものの、少子高齢化、嗜好の多様化などの影響により、2・8%の減少となった。
(2)地域別ビール消費量…地域別では、アジア(5・3%増)が10年以上増加を継続。中南米(6・5%増)とアフリカ(10・1%増)も全体の消費をけん引した。
中南米はブラジル、アフリカは南アフリカ(4・7%増)、ナイジェリアなどの上位国が貢献。
ヨーロッパは、上位25カ国ではウクライナ(5・5%増)以外は全てマイナスとなり、前年比2・4%減となった。
(3)国別一人当たりビール消費量…チェコが18年連続で1位となったたが、大びん換算で21・1本の減少を示した。上位35カ国のうち、昨年より消費量の伸びた国は8カ国となった。日本の1人当たり消費量はアジアで最も多い45・4lで38位、大びん換算で71・7本(前年比2・4本減)。
また過去10年で見ると、連続して1人当たり消費量を伸ばしている国は中国のみとなった。