ビール各社11月の販売動向 ビールに好調の風

 ビール各社は、ビール、発泡酒、新ジャンル酒類の11月の販売動向について次のとおり発表した。

 【アサヒビール】ビール類トータルでは、前年比2・0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。  ビール合計は3・0%減。発泡酒合計も13・0%のマイナス。新ジャンル合計は5・0%増となった。「クリアアサヒ」は9・7%増を示し、累計でも2ケタ増となっており引き続き好調を維持している。

 ▽「スーパードライ」=840万ケースで2・9%減(1-11月累計は9475万ケースで3・7%減)▽「スタイルフリー」=93万ケースで1・1%減(1087万ケースで5・5%増)▽「クリアアサヒ」=192万ケースで9・7%増(2155万ケースで12・7%増)▽「アサヒ・オフ」=58万ケースで4・9%減(673万ケースで4・3%増)▽「一番麦」=10万ケース(285万ケース)▽「ブルーラベル」=28万ケース(245万ケース)

 その他酒類事業では、低アルコール飲料「カクテルパートナー」は11月発売の冬限定缶などの好調により、6%増となった。カクテルテイスト清涼飲料「ダブルゼロカクテル」は、業務用専用商材の200ml缶の販売が好調。取り扱い店舗数が11月で年内目標の1万5000店を達成した。

 【キリンビール】ビール類全体はマイナスとなったが、11月2日に仙台工場が復旧し、出荷を開始した「一番搾り・とれたてホップ生ビール」の発売効果や、飲食店向けの樽が好調だったこともあり、ビール計は32カ月ぶりにプラスを示した。

 ビール計は、「一番搾り」が好調に展開し増加。岩手県遠野市で今年の夏に収穫したばかりのホップを贅沢に使用した「一番搾り・とれたてホップ生ビール」は、前年実績を約2割上回った。

 発泡酒計はマイナス。「淡麗」シリーズも減少となったが、「なでしこジャパン」の選手などが登場する「サッカー日本代表応援缶」の発売効果もあり、市場平均を上回った。

 新ジャンル計もマイナスとなった。

 RTDは、主力フレーバーの好調に加え、11月に発売した「アップルヌーヴォー」「シャルドネスパークリング」も好調に推移しプラス。和・洋酒販売動向は、ウイスキー計は一部終売品の影響などもありマイナスとなったが、累計ではプラスで推移した。焼酎計はマイナスとなった。

 【サントリーホールディングス】ビール類の販売数量は、引き続き「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」が伸長し、前年を大きく上回った。

 ビールは、「ザ・プレミアム・モルツ」が単月では7・2%増加、累計では2・9%増とともにプラスを示している。総計10万人を対象とした「乾杯プレモル」キャンペーンを実施しているほか、キャンペーン連動CMに加え「お歳暮2011年」篇を投入するなど積極的なマーケティング活動を展開している。

 新ジャンル酒類は、単月で13・8%増、累計で8・0%増と引き続き好調に推移した。「金麦」は、単月・累計ともに2ケタ増と好調に推移している。

 ▽「ザ・プレミアム・モルツ」=138万ケースで7・2%増(1-11月累計では1289万ケースで2・9%増)▽「モルツ」=49万ケースで3・0%減(523万ケースで11・8%減)▽「金麦」=211万ケースで26・1%増(2216万ケースで16・9%増)▽「ジョッキ」=54万ケースで11・5%増(598万ケースで0・8%増)

 【サッポロビール】ビール全体の販売数量は、単月・累計ともに前年を下回った。

 ジャンル別では、ビールの単月は前年を上回ったが、累計では下回った。「ヱビス」は好調を継続し、今月も単月で前年を上回った。発泡酒・新ジャンルは、ともに単月・累計とも前年を下回った。

 【11月の統括】ジャンルの動きとしては、ここしばらくの動きだった「新ジャンルのみ好調」から脱し、「ビールも好調」といううれしい要因がプラスされている。これは業務用市場の活性化とギフト市場の拡大によるものが大きい。11月のビール類が活気づくことは、ビール最盛期となる12月に向けて良い弾みとなり、ひいては冬のビール市場を活性化することにつながる。1人でも多くの消費者に、「冬ならではのビール類の楽しみ方」を満喫してほしいものだ。

(掲載日:2011年12月22日)

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