清酒製造業の概況 約60%が欠損及び低収益

 国税庁は「清酒製造業の概況(平成21年度調査分)」をまとめ公表した。それによると、回答があった1632者のうち967者で欠損および低収益の状況で、割合に直すと59・3%となり半数以上の清酒製造業者が厳しい経営状況にあることが分かった。また、販売数量規模別では、100kl以下の業者が1016者と最も多く全体の62・3%を占めており、1万klを超える業者は15者で0・9%。1%に満たない状況だ。

 調査は平成21年10月1日現在で、清酒の製造免許を有する清酒製造業者(共同びん詰法人を含み試験製造および期限付免許者を除く)1760者を対象に実施し、うち1632者(92・7%)から回答を得た。調査の対象期間は、法人については平成21年10月1日直前終了事業年度分とし、個人については平成20年分(平成20年年間)で、清酒の製成数量および課税移出数量の調査対象期間は、平成20年度(平成20年4月1日から平成21年3月31日)を対象とした。

 販売数量規模別の企業数は、100kl以下の業者が1016者で全体の62・3%を占め最も多く、100kl~200klが250者で全体の15・3%、200kl~300klが100者、300kl~500klは91者と続く。5000kl~1万klは11者で最も少なく全体の0・7%、1万klを超える企業は15者で同0・9%の水準だ。しかし、全体の課税移出数量の52・1%が1万klを超える15の業者で占められており、全企業の62・3%を占める100kl以下の業者1016者の課税移出数量は4・9%の状況だ。

 清酒製造業の売上高の合計は、1632者合計で4618億7400万円で、前年と比較して3・3%の減少。その他の事業の売上高5268億1500万円を合わせても9887億円となり2年続けて1兆円を下回った。清酒製造業の売上総利益は1617億7700万円で前年比5%減、営業利益は42億9900万円で同3・1%減となった。

 欠損企業および低収益企業(税引き前当期純利益がゼロから50万円未満の企業)の合計は967者で、全回答企業数1632者中の割合は59・3%で、前年度の58・4%より0・9ポイント悪化。うち欠損企業数は756者で、前年度より1者増え、全企業の46・3%が欠損となっており、依然、厳しい経営環境にあることが伺える。

(掲載日:2010年07月30日)

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